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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第17章 #17 エルヴィンの想い



「お兄ちゃん……」
「ん?」
「髭がくすぐったい」

寝込んでいたためにエルヴィンにしては珍しく無精髭をそのままにしていた。
キスをするとそれが触れて少しくすぐったい。

「これは失礼した」
「ううん。お兄ちゃんも大人だ」
「ん?」
「会う度に私が大きくなったってお兄ちゃん言ったけど、お兄ちゃんももう全然昔と違う、大人の人だ」
「俺をいくつだと思ってるんだ?」

リリアが笑う。

「お兄ちゃんだって…背も体格も全部大人になった」

そっとエルヴィンの胸板に手を触れツツツと動かすとピクっとエルヴィンの身体が小さく跳ねた。

「リリア」

額をコツンとぶつけると、エルヴィンはリリアを自分から離した。

「さぁ、気持ちを入れ替えようか」
「……」
「それ以上されると俺の理性がもたないよ」

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