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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第2章 #02 トロスト区襲撃



「あのっ!リリア兵長はいつからリヴァイ兵長とお知り合いなのですか?」
「調査兵団に入ってから」
「リリア兵長はいつ調査兵団に?」
「5年前、ウォール・マリアが落ちる前」


感情はこもっていないが聞かれた質問は返してくれるリリアにペトラとオルオは意外という表情をして顔を見合わせた。
次いでオルオが話しかける。

「俺、いや自分は昔リヴァイ兵長に助けられた事があって!それから兵長を目標にしています」
「真似てるだけでしょ…いい加減やめてほしいんだけど…」
「うるせぇ!」

リリアは目線だけをオルオに向けた。
彼の髪型と首のクラバットはそう言う事だったのかと理解した。
確かにリヴァイの真似をしているようだ。

「……目標を決めるのは良い事だよ。君もリヴァイのようになれるといいね」
「っ!!!」

オルオの目が輝き、リリアの前に立つと手をギュッと握り、リリアは驚き目を見開いた。

「見ててください!リリア兵長!!必ず!必ず強くなって貴女を…!!」
「あ、リリア兵長、いました!あそこです」

わざとかの様に横槍をいれたペトラが指差す。

その先には探していたリヴァイの姿があった。
リリアはソッとオルオの手を離させるとリヴァイに向かって歩き出した。


「リヴァイ」
「あ?なんだ」
「エルヴィン団長が呼んでる。説明は道中話すから少し急いでもらえる?」

リヴァイは持っていた負傷者の書かれた紙を隣にいた兵士に預け、そしてペトラとオルオを見る。

「お前ら後は任せた」
「はいっ!」

リリアも振り返り、二人を見ると口を開いた。

「案内ありがとう」

そしてリリアとリヴァイの二人はその場から離れていった。


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