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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第13章 #13 最終捕獲作戦



「リリア兵長……まるで口調がリヴァイ兵長……」
「ほら……リリアの師匠はリヴァイだからさ……長い間リヴァイと一緒に訓練してたから彼に叱咤されるのも多かったからね、キレちゃうと口調がリヴァイに似ちゃうんだよ。それでエルヴィンにリヴァイが責められてた時があったよ」

ハンジが苦笑いをしながら、リリアの背中を撫でている。

「と、とにかく女型を追います!!ハンジさんはリリア兵長をお願いします!!」
「あぁ!気を付けて!!」

アルミンとジャンは女型に向かって再び飛び出した。
女型はミカサが追っていたが、攻撃を仕掛けるも女型に蹴り飛ばされてしまう。
このまま逃げられてしまうのか、誰もがそう思ったその時だった。
空が光り、大きな咆哮が空気を揺らした。

そう、エレンが巨人化したのだ。


エレンは真っ直ぐに女型の巨人の方へ走り出し追い付くと、女型を殴り飛ばした。
女型は起き上がると再び走り出し、エレンもそれを追って行く。
その二人をアルミンやジャン、ハンジもリリアを担いであとを追った。
女型は平地を目指しているようだ。平地では立体機動が上手く使えず、戦う事が出来ない。

「二手に別れて迂回しろ!!」

ハンジが指示を飛ばす。

広場ではエレンとアニの戦いが始まった。
激しく、周りの建物を次々と破壊していく。このままでは街の被害が大きくなるばかりだ。

「分隊長、例え女型を捕獲出来てもこれじゃあ街が廃墟になるんじゃ」
「それでもやるんだよ、それがエルヴィンの判断だ。捕獲網、準備しておけ」
「はい…」

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