• テキストサイズ

誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第13章 #13 最終捕獲作戦



リリアはエレンとアニの戦いを睨んで見つめた。
そしてハンジの手を放すと立ち上がった。

エレンとアニの戦いは女型が一方的にエレンを殴り、攻撃されている状態だった。
硬質化した手でエレンの頭を殴り潰している。

そしてエレンは動かなくなった。

それを確認した女型は再び壁の方へ向かって走り出した。
しかしエレンが再び立ち上がり、獣のように走り女型に向かって飛び着き、顔面を掴み上げ顔を潰す。
女型は叫ぶと再びエレンを蹴り飛ばして立ち上がり、指を硬質化し壁を上り始めた。


「アイツ!壁を!!」
「乗り越える気かっ!?」

エレンが女型の足にしがみ付き止めようとするが、女型は自分の足ごとちぎり飛ばしエレンを落とし、再び壁を登り始める。
それを見ていたリリアは隣にいたミカサの腕を握った。
ミカサがリリアを見るとリリアは無言で女型の右手を指差し横に切った。

「っ!!」


"右の指を落とせ"


「私は左だ」

そう呟くとリリアは壁に向かって飛び出し、ミカサもリリアに続く。
ハンジは目を見開いた。

「リリア!!!もう動いちゃダメだ!!本当に死ぬぞ!!」


突然両脇に現れた二人に女型が振り返る。
ミカサは右手の指を、リリアが左手の指を同時に切り落とし、女型が地面に落ちていく。
ミカサは女型の眉間に立つと、そっと呟いた。


「アニ……落ちて」


/ 1014ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp