• テキストサイズ

誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第12章 #12 女型の正体



「リリア、体は大丈夫か?」

頷くだけのリリア、エルヴィンはリリアの頭を軽く撫でた。

「また明日来る。今日はゆっくりお休み」

すると去ろうとしたエルヴィンの手をリリアが掴んだ。

「お兄ちゃん……ごめんなさい…私、言っちゃいけない事…」
「ん?」
「個人的な感情………」

あぁ、とエルヴィンは呟くと、リリアの方に向きを変え膝を着き、彼女の膝の上に手を添えた。

「もういい、休みなさい」
「でも私、お兄ちゃんに………心臓を捧げるって…約束したのに……反抗しようと…」
「反抗するのか?」

ハッとリリアは言葉を止めた。

「それは……俺の制止を無視して、捕獲部隊に行くと宣言したと見ていいのか?」
「………私は…」
「リリア、顔を上げて俺を見ろ」

リリアは恐る恐る顔を上げた。
エルヴィンはやはり厳しい表情をしている。

「お兄ちゃん……」
「俺は同じ事は二度言わない、命令した。後はお前次第だ」

エルヴィンは立ち上がるとリリアの頬にキスをした。


「お休み、暖かくして寝るんだよ」


/ 1014ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp