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The best happy ending【東リべ/三ツ谷】

第2章 東京卍會


そう言いながら三ツ谷先輩はレジへと向かっており、人は並んでないから直ぐに順番になった。
幾らするんだろうかとレジを見る。


「3058円となります」

「3000……」


財布を探している三ツ谷先輩を横目に、俺は直ぐにカバンから財布を取り出す。
クレープ奢ってくれたし、晩御飯をご馳走になるのだからと素早くトレーに3058円を出した。

というか三ツ谷先輩大量に買ったな。
そう思っていれば、隣から三ツ谷先輩の『え!?』という声が聞こえた。


「和泉!?」

「クレープご馳走になりましたし、晩御飯もご馳走になるので払わせてください」

「いやいや。大体晩飯のヤツはオレらが言い出した事だし」

「良いですから、払わせてください」


そう言いながら店員からレシートを受け取れば、隣で三ツ谷先輩が不服そうな顔をしていた。
何で不服そうな顔してるんだと笑いそうになるのを堪える。


「それと、明日もご馳走になりますから」

「まぁ……ありがとうな」


苦笑している三ツ谷先輩は、レジ袋に買ったものを入れておりそれを手伝う。
スーパーの買い物は本当に久しぶりなので、懐かしくて不思議な気分にもなったものだ。


「スーパー、久しぶりに来ましたよ」

「普段、行かねぇの?」

「コンビニは行きますけどね。大体コンビニ、品が揃ってるじゃないですか」

「まぁそうだけど…コンビニって高くねぇ?」

「まぁ…確かに」


高いけど俺気にせず買うからな。
食材の買い出しはお手伝いさん達がするから、こうやって思いレジ袋も持つことはない。

というか三ツ谷先輩いつも買い物行っているのだろうか。
昨日はご両親みなかったしな…と思いながら三ツ谷先輩の方を見る。


「さてと、帰るか。遅くなるとルナマナが煩いし、オレだけがお前と遊んだ事怒られるからな」

「怒られる……」

「さてと、どう宥めようかな」


随分と三ツ谷家の人は人の心にスルッと入り込むよな。
不思議な人達だと思いながら、歩いて行き暫くすると三ツ谷先輩宅に到着。
そして先輩は鍵を取りだし玄関を開けた。


「ただいまー」

「お邪魔します」

「「和泉お姉ちゃーん!!!」」


ドタドタという足音が聞こえるなと思った瞬間、目の前にルナマナちゃんが現れて勢いよく俺に突進してきて思わずふらついてしまう。
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