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The best happy ending【東リべ/三ツ谷】

第2章 東京卍會


どんな集会が行われるのだろうか。
楽しみもあるが、多少なりの不安もあるのは……佐野先輩達に直ぐに女とバレたせいだろう。

流石にこれ以上女とバレるのはごめんだ。
それにもし両親と親族に女とバレている事がバレたらどうなる事やら…。


「大丈夫か?和泉」

「え?」

「顔、青くなってるけど具合悪ぃ?」

「いえ、大丈夫です。それより愛美愛主でしたっけ?抗争でもするんですか」

「するだろうな……」


すると三ツ谷先輩の目付きが鋭くなる。
堅気のようには見えない顔つきと目付きに、この人もちゃんと不良なんだなと呑気なことを思ってしまった。


「と、悪ぃな。せっかくデートすんのに変な感じにしちまって……」

「いや、なんでわざわざデートを強調するんですか」

「……なんとなく?」

「なんとなくで、デートて言わない方が良いですよ。遊び人に間違われてもしりませんよ」

「遊び人…は嫌だな。でもオレ、ちょっと和泉に好意は抱いてんだけどな」


この人サラッと恥ずかしいこと言える人なんだ。
思わずピシッと体が固まったが、大きく溜息をついて手で顔を覆う。

ホントこの人といると調子が狂う。
ポーカーフェイスを崩されると言うか、乱されるというか困った人だ。


「調子、狂う……」

「どんな風に狂うんだ?」

「………三ツ谷先輩って、質が悪いですね」

「突然ディスられた…。まぁ、今は愛美愛主の事よりマック行ってゲーセンとかで遊ぶか」

「そうですね」


そして2人でマックに訪れる。
平日ではあるが、人はまぁまぁ居て何を頼もうかと考えながらレジへと並ぶ。


「和泉は何にする?」

「そうですね…。てりたまかビックマックでも良いですし」

「ビックマック食うんだな」

「普通に食べますよ。大食いでは無いですけど、食べたいモノは結構食べますし」


少食でも無ければ大食いでもない。
だがまぁ普通の女子よりは食べる時はあるし、面倒いからと食べない時もある。

日によって食べる量は変わる。
だけど基本ちゃんと食べないし、不健康なモノばかり摂取したりとしているから体にいい物は食べていない。


「オレは何にするかな…エビフィレオでも良いな。でもビックマックも捨て難いし……うーん」

「凄い悩みますね…」

「まぁな。どれも魅力的つーか、食べたくなる」

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