The best happy ending【東リべ/三ツ谷】
第2章 東京卍會
「つまんない、つまらなくないは関係ないんです。俺が選んだ行き方なんで」
「ふーん」
やはりマイキーはつまらなげ。
何故自分を偽りながら生きるのか理解出来ないのと、折角髪を下ろした方が似合うのにと思っていたからだ。
するとドラケンは『あ』と言葉を零す。
その声に3人はドラケンへと目線をやると、彼は携帯を取り出していた。
「イズミっち、電話番号とアドレス教えてくれねぇ?」
「良いですよ」
「悪ぃな。そういえば三ツ谷とは電話番号とメアド交換したのか?」
「しましたよ」
「あ、イズミっちオレも!!オレも!!」
東卍に入った時の為にと思い連絡先を交換するドラケンと、三ツ谷は後に会ったのに最初に会った自分とは交換してないとは可笑しいと思っているマイキーであった。
「つーか、そろそろ学校行かねぇとやばいぞ」
「えー…ダルいなぁ。イズミっち今日サボるんでしょ?オレもサボろーかなぁ」
「駄目に決まってんだろ!」
「ウチもサボりたい。久ぶりに和泉と遊びたいなー」
兄妹揃ってサボりたい。
そう言い出す2人にドラケンは深い深い溜息をついて、助け舟を出すように和泉を見た。
視線を感じた和泉は、ドラケンが何を思っているのか何故か分かってしまい溜息をつく。
そしてエマの方へと視線をやると小さく微笑んだ。
「エマ、俺の連絡先教えるから。時間あったら久しぶりに遊ぼうぜ?」
「っうん!」
「じゃあ学校行ってこいよ」
エマの頭を撫でれば柔らかい金髪が心地よく、和泉は目を細めてからまた撫でてから腕を下ろす。
久しぶりに撫でたが相変わらず触り心地が良い髪の毛だな…と感じながらマイキーへと視線をやった。
「ほらマイキーも行くよ!」
「エマの裏切り者!」
「何が裏切り者よ!普段学校では寝てるんだから、出席日数ぐらい稼ぎなさいよ!!」
「あの兄妹、朝から騒がしいだろ?」
騒がしい光景を見ていた和泉の隣にドラケンは立ち、笑みを浮かべていた。
すると和泉も小さく笑みを浮かべる。
「明るい兄妹ですよね」
「まぁ、確かにな…。悪ぃな今日は連れてきちまって」
「いえ、エマとも会えたので大丈夫です。ていうかなんで俺をここに連れてきたんですか?」