The best happy ending【東リべ/三ツ谷】
第2章 東京卍會
適当に置いてあるボトルを手にする。
修二の良いオモチャになっているオーナーが置いて行ったのか、ジンやバーボンが置かれていた。
「にしてもココ来ると思い出すよなぁ」
「あ?」
「お前が荒れに荒れまくった時期を」
「そーかよ」
ボトルを適当に開けてから、グラスに氷を入れてジンを入れると酒特有の匂いがした。
そして口に付けて飲み込めばゆったりと酒の味に侵食されたいく。
折角三ツ谷先輩の美味しいご飯食べたのが台無しだな。
そう思いながらも酒を飲んでいき、同じように飲んでいる修二へと目を向けた。
「んで、要件は?」
「東卍に入るのは辞めとけよ」
「……なんで知ってる?その事を」
「なんでだろうな?」
何処で情報を掴んできた?
いやもしかしたら学校近くに居て、佐野先輩達といる所を見られたのかもしれないな。
「それだけか?」
「それだけ。あ、そうだオレが今いるチームに入んねぇ……って、もう帰んのかよ」
「チーム勧誘はお断りだ」
にぃと笑ってから俺VIP室を出ると、今日は大人しく家に帰るかとキャバクラから出た。
そして外を歩いていると何やら騒がしい声が聞こえてくる。
騒がしいというか黄色い声。
女の欲望が混じっている声が聞こえてきて、なんだろうなと興味なくその女達がいる傍を通り過ぎた。
「ねぇ、蘭君〜」
「竜胆君〜」
花の名前の男なんているんだな。
なんて興味は特にないから、そちらの方へと目線なんてくれずに足を進めていく。
「なぁ。竜胆、今の」
「んー?」
「気のせいか……」
何か視線は感じのと、声が聞こえた気がする。
それだけしか思わず俺は六本木の街を歩いていき、そして直ぐに家前に到着。
「吉塚さん。少し良いですか?」
「あら和泉様。今日は帰られていたのですね」
「はい。それで…このスウェット、洗濯したいんですけど洗濯機の使い方教えてくれませんか?」
家に帰宅してから、お手伝いさんの一人の吉塚さんにそう聞くと驚いたような表情をしたが直ぐに柔い笑みを浮かべさせて頷いてくれた。
そして洗濯機の使い方と乾燥機の使い方を教えてもらい、取り敢えず選択が終わるまで待つことに。
洗濯機の使い方なんて知らなかったし、結構戸惑いながらやった。
「洗い終わったので、次はこうして乾燥機に」
「成程…」