• テキストサイズ

The best happy ending【東リべ/三ツ谷】

第5章 聖夜決戦


「無敵のマイキーはこんなモンか!?残念だ」

(マイキー君が負ける!?)


その場にいた全員が誰もがマイキーは大寿には敵わないかもしれない。
そう思っていた。


「……はぁ。一発もらったのは自分への戒めだ」

「……あン?」


大寿が言葉を発した次の瞬間、彼はその場に倒れていた。


「え?」

「……は?」


マイキーの目の前で大寿は倒れている。
その光景に誰もが固まって、身動きが取れずにいた。


(何が起きた……?)


「ボス?」

「え?」

「大寿が、倒れてる……?は!?」


(一瞬、マイキー君が飛んだ。そして鈍い音がして視界から……大寿が消えた)


まさかの事に全員が目を見張った。
あんな一瞬で、誰もが苦戦していた大寿をやったのだから。


「大寿(ボス)!!!」

「嘘だろ!?あの大寿が瞬殺……これが“無敵のマイキー”!!!」

「兄貴を一発で……」

「すげぇ!!マイキー君」

「バケモンか?」

「……ヒヤヒヤさせやがって」

「佐野先輩……」

「クリスマスはね、兄貴と場地と走るって決めてたんだ」

「マイキー君」


マイキーは胸元を探り始める。
そして彼は武道へと、あるお守りを見せた。
それは場地が持っていた交通安全よお守りである。


「兄貴のバブ(形見)に乗って、場地のお守り(形見)持ってさ、雪の中走ってたら一緒にいる気がして」

「……形見?」

(なんだよ!変な言い方するからおかしくなっちまったのかと思ったよ!)


武道は安堵してしまったからなのか、目元に涙を溜める。


「兄貴も場地もオマエらも、みんなオレの心にいる。だからオレは強くいれる」

「マイキー」

(マイキー君は平気だ。巨悪になんてならない!)


マイキーのその姿に武道は確信した。
今のマイキーなら、未来のような巨悪な人物にならないと。


「さあ、オマエら!クリスマスは終わっちまったけど、みんなで走るぞ!」


優しい微笑みを浮かべたマイキーがそう言葉を発した時である。


「待てやコラぁあ!!」


怒鳴り声が聞こえ、全員が振り返る。
彼らの後ろには青宗に支えながら立ち、怒りを顕にしている大寿の姿があった。


「まだ終わってねぇぞ、東卍!!九井!!外の兵隊呼んでこい!!外にいる黒龍新鋭100人が相手だ」
/ 624ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp