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The best happy ending【東リべ/三ツ谷】

第5章 聖夜決戦


意思は揺るぎないようで、八戒の瞳は真っ直ぐな物。
本人はもう黒龍に入るつもりなのだろうけど、他の幹部の人達はなんと言うだろうか……。

まず、八戒は兄が黒龍の総長だった事を東卍のメンバーに話していないらしい。
その事も問題になるだろうし、1番は黒龍の総長が壱番隊隊長の武道を殴っていることも問題になるはず。


「……取り敢えず、中入ろう」

「う、うん……」


他の幹部は既に集まっているはず。
建物の中へと入っていき、東卍がアジトにしている所へと向かう。

その途中の事。
1つの部屋から話し声が聞こえてきた。


「まさか八戒が黒龍の総長の弟だとはな」

「知ってたんだろ、三ツ谷?」

「黒龍とかメンドくせ」

「やるしかねぇだろ」


ピリついた空気を感じる。


「幹部全員集まったな?」

「入れ!タケミっち!イズミっち!八戒……」


八戒と武道と共に中に入る。
中に既に私達以外の幹部が勢揃いしていて、私達へと視線が注がれた。

緊張したような、ピリついたような重い空気。
初めての幹部会議に何処と無く緊張している自分がいた。


「みんなも知ってる通り、4日前タケミっちが黒龍のアタマにボコられた。そしてイズミっちがタケミっちを人質に取られて黒龍に入るよう脅された挙句首を絞められてる。タケミっちが壱番隊隊長、イズミっちが壱番隊隊長と副隊長補佐であり総長補佐と知ってての暴挙」


龍宮寺先輩の言葉が響く度、他の幹部が殺気立っているのが分かる。


「黒龍の宣戦布告だ」

「ナメやがって。やっちまおうぜ」

「黒龍なんて一回ぶっ潰したチームだ。余裕だろ?」

「潰したのは九代目。十代目は別物だ」


隆さんから聞いた話だが、まだ東卍が出来たばかりの頃に、一度黒龍と揉めたらしい。
その際に東卍が九代目を潰したらしく、私は当日どこかのチームが黒龍を潰したと聞いたことがあった。


(それがまさか東卍だったなんて……)


九代目の時もかなり黒龍は汚れきっていた。
だが十代目は九代目とはまた違った汚れきっているものだ。


「大体よぉー!!タケミっちは黒龍のシマがわかんなくてしょうがねぇとして。八戒(テメー)はなんで黒龍のシマにタケミっちを連れてくんだよ?しかもイズミっちもその時いたんだろ?テメーに呼ばれたって話だけどよぉ」
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