The best happy ending【東リべ/三ツ谷】
第4章 血のハロウィン
そう呟いた隆さんの顔は蕩けていて、彼の瞳に映る私も顔が蕩けていた。
自分がこんな顔をして、あんな甘ったるい声を出しているなんて…恥ずかしさが顔を覗かせようとするけれど、その度に気持ちよさが押し寄せてきて『恥ずかしい』という考えが消えていく。
「はっ…やば、オレも…もうイキそうッ」
「あ…はぁッ!んッ…あ、っああッ!」
「和泉…」
苦しげに名前を呼ばれる。
その声の中には気持ちよさそうなものが混じっていて、私で隆さんが気持ちよくなっている。
その事が嬉しくなってしまい、また子宮がきゅぅ…と動くのが分かった。
「たかし、さん…たかしッ、さん…ひあッ!ああッ〜ッ!」
「和泉、和泉…可愛い、可愛いな…」
「あっ!ああッ、んっ、ひっうッ!ああッ!」
「はっ…」
気持ちよさに涙を流して、涙で潤む目で隆さんを見上げる。
すると彼も私を見ていて、自然と顔が近づいてきて唇が重なった。
好きな人とキスをして、好きな人に抱かれる。
こんなにも素敵なことだったなんて思っていなかった。
この行為が素敵なものなんだなんて、あの時は思うことも無かったから。
「あっ、も…むりっ…ああッん、ひっああッ!」
「イキそう?オレも、もうッ…っ」
さっきよりも、今まで経験したことがない『何かが』が来そうで、体が震える。
すると隆さんは私を優しく、そして強く抱き締めてきた。
「和泉、一緒にイこうな」
「んっ…ふっ…あっ!」
「っ!くっ…」
「あっ!あああッ!」
パチンと何かが弾けるように私は絶頂した。
同時に隆さんもイったようで、彼は体を震えさせてから荒く息を吐き出している。
「はあっ…はっ、は…」
「あ…はッ…はぁ…」
ナカで隆さんのモノが熱くなっているのが分かる。
ゴム越しでもこんなにも分かるなんて…そう思いながら、私は腹部をゆっくりと撫でた。
すると隆さんは目を見開かせながら、小さく息を吐き出す。
「和泉、煽ってるのか?それ…」
「煽る…?」
「無意識か…怖いやつだなぁ」
「何がですか…?」
何が怖いんだろうと首を傾げていれば、隆さんは苦笑いしながらも自分のモノを私のナカから抜いた。
抜かれた時、少しだの喪失感を感じて寂しくなってしまう自分がいる。
隆さんはまた小さく息を吐き出す。
そしてポスンと私の隣に身体を倒した。