The best happy ending【東リべ/三ツ谷】
第4章 血のハロウィン
「動いて、大丈夫そ?」
心配そうに聞いてくる隆さんの目は興奮と欲と心配な色が入り交じっている。
セックスって男が自分勝手に動くものと思っていたのに、そうじゃないらしい。
隆さんは私を思ってくれている…それが嬉しくて両腕を伸ばすと彼の頬を包んだ。
「和泉…?」
「隆、さん…」
上半身を起こし震える唇で隆さんにキスをした。
ほんの少し触れるだけのキスはリップ音も鳴らない。
ただ触れるだけでいい、ただ愛しさが溢れたからキスをしたかっただけ。
そしてポスン…と布団の上に倒れて瞬きをすれば涙が零れて、隆さんの驚いた顔が見えた。
頬が赤く染っている隆さんは年相応に見える。
「かわ、いい…」
「頼むから…煽るな」
「煽ったつもり、ないんですけど…」
いっぱいいっぱいなのだろう。
隆さんは余裕のない表情で眉間に皺を寄せていて、思わず笑が零れてしまった。
「動いて、良いですよ…」
「……痛かったら、言えよ」
ゆっくりと隆さんは腰を引くと、勢いをつけずにグチュン…と子宮を優しく叩いてきた。
隆さんの腰が動く度にさっきよりいやらしい水音が部屋に響き渡る。
「んうッ!は、ぁあ〜ッ、あぅ!!」
「はッ…つ」
ぱちゅ、ぱちゅ…という水音が恥ずかしくなっていく。
だけど溢れてくる気持ちよさに、だんだんと頭が働かなくなっていき水音なんて気にしなくなってきた。
お腹がきゅぅとなる気持ちよさ、全身が震えてしまうような感覚。
全部全部知らなかった快楽ばかり。
そんな快楽を隆さんが与えてくれる、隆さんが教えてくれる。
「いたく、ねぇか…?」
「う、んッ!あああッ〜ぅ、はぁっ!」
「気持ちよさそ、だなッ…」
「たかし、さんは…?」
喘ぎ声をあげながら、途中で隆さんも気持ちいいのだろうかと思いそう尋ねる。
すると隆さんは目を開いてから優しく蕩けるような笑みを浮かべてキスをしてきた。
「気持ちいい、気持ちいいよ和泉」
優しく奥をコツコツと突きながら隆さんは耳元でそう囁いてきた。
その時子宮がぎゅぅとさっきより強く締め付けるような感覚があり、体に電気が走るようなビリビリした感覚に襲われる。
「ひあッ!?」
「っ…!はぁ、和泉、いき、そ?」
「わ、わかんないッ、あぁあッ!んぅ〜〜ッ!」
「可愛い…」