The best happy ending【東リべ/三ツ谷】
第4章 血のハロウィン
ゆっくりと進んで入ってくる『異物』とじわりと広がっていく慣れない痛み。
圧迫されま感覚に息を吸うけれども苦しくて、ポロポロと涙が零しながらふと隆さんを見れば隆さんも苦しそうに顔を歪ませていた。
乱雑に直ぐに挿入したいと考えるかもしれないのに、隆さんは優しいからゆっくりとしか進まない。
私が怖がるかもしれないと思っているのだろうか…そう思いながらゆっくりと震えながら両手を伸ばした。
「隆、さん……」
「悪ぃ…苦しいよな。ごめんなッ…」
「少しぐらい、乱雑にしてもいいですよ……」
「え…」
「打たれ強いから、大丈夫……」
笑みを少しだけ浮かべれば隆さんは一気に眉間に皺を寄せたが直ぐに顔を近づけてから、ちゅっ…と小さな音を鳴らしてキスをしてくる。
「あのな…雑にすれば和泉が痛い思いをすんだろ」
「でも、隆さん苦しそうだから…」
「オレなんか気にしなくていいんだ。オレは…和泉に気持ちよくなってほしいんだよ。な?」
「うっ……」
「ゆっくりシよう。な?いい子だから焦らなくていいんだ」
ちゅっ、ちゅっ…と小さなリップ音を鳴らしながら額や頬に唇にキスの雨を降らせてくる。
その優しいキスのおかげなのか緊張が解れたのか、身体に入っていた力がゆっくりゆっくりと抜けていく。
「動くからな…」
「んっ……ん、ふぁッ…あっ!」
「はっ………和泉のナカ、暖かい…」
隆さんのモノが入ってくる度に腹部というよりも、子宮当たりがキュゥとなるのが分かるのと同時にさっきまで感じていた圧迫感と痛みが和らいでいた。
その代わりにゾクゾクとしたさっきとは違う快楽が身体に押し寄せてして口から甘ったるい声が漏れる。
「んんっ!ふ、あッ……あぅッん〜ッ!」
ぐちゅ、ぐちゅぅ……といやらしい水音がやけに大きく響いているのと、隆さんのモノが奥にコツンと当たったのを感じでビクビクと体が小さく跳ねた。
「はッ!ふ……はぁ…入った…。大丈夫か?痛くねぇ?」
「だい、じょーぶです…きもち、いい」
「なら良かった…」
私の言葉に安堵したのかまた隆さんは額と両頬にキスを落としてから柔らかい笑みを浮かべる。
その笑みに釣られるかのように自分の口角が上がるのに気付きながらも、ナカで甘く痺れる感覚に体を震わせてしまう。