The best happy ending【東リべ/三ツ谷】
第4章 血のハロウィン
「練習……した」
「へ」
「間違えたら…ダセェだろ」
その言葉に何故か緊張していたものが崩れた。
最初は隆さん馴れていると思っていて、自分だけがこんなにも緊張しているだと思っていたが自分だけじゃなかったのだ。
隆さんも緊張しているんだ。
自分だけじゃないんだ……そう思えば少しだけ安心したのと嬉しかった。
「ふっ……ふふ」
「なぁに笑ってんだぁ?」
「緊張してるの、私だけじゃないんだなって…」
「そりゃ当たり前だろ…童貞だし、好きな子に触れてんだぞ…」
顔を真っ赤にさせる隆さんが急に可愛いく見えた。
同じなんだ…そう思っていればジトリと見られてしまい首を少しだけ傾ける。
「可愛いとか思ってんだろ」
「バレました…?」
「分かりやすい。表情は出ないけど目は出やすい」
「へ…」
「自分でも分かってねぇんだなぁ」
コツンと額同士がぶつかる。
額から伝わるお互いの熱を感じながら、隆さんの目に映る自分の顔を見れば確かに目がさっきから動いていた。
今は悩んでいるような目の動きをしている。
「和泉」
「はい…?」
「そろそろ限界だから…いいですか……?」
「い……いいですよ……」
その返事を聞いた隆さんはゆっくりと長めの息を吐いてから、左足の膝裏に手を差し込むとそのまま少しだけ持ち上げて秘部を露わにしてその瞬間秘部からタラリと何かが垂れていくのが分かった。
遂にだと思えば心臓が馬鹿みたいに鳴り響きだし、片手を口元に持っていきながら隆さんの下半身へと目を持っていけば隆さんのモノがクチュッと秘部に触れた。
「っ……」
「和泉、手……オレの首に回してくれ」
「え…」
「ほら」
片手を掴まれてそのまま隆さんの首元に誘導されて、言われた通りに両腕を隆さんの首に回せばさっきより距離が縮んでいく。
「いい子だな」
「ん…」
「痛かったら、遠慮無しにしがみついて良いからな?我慢は無しだ」
「はい…」
私が返事をしてから隆さんは優しく笑みを浮かべてゆっくりと腰を推し進めていき、グチュッとナカに隆さんのモノがゆっくりと入ってきた。
その際に感じたことのない強い圧迫感があり、思わず眉間に皺を寄せてしまう。
苦しい……。
そう思ったのと同時に痛みも感じてしまい、痛みには慣れてると思ったのに涙が零れた。