The best happy ending【東リべ/三ツ谷】
第4章 血のハロウィン
三ツ谷の静止も虚しく、和泉は足に硬いものが触れていることが気になり足を見た瞬間顔を赤くさせてぴしりと固まった。
何せ彼女の足に触れていたのは、勃起している三ツ谷のモノであったから。
「悪ぃ…変なもん見せて。ちょっと、トイレ行ってくるから……」
固まったままの和泉に三ツ谷はそう言いながら、トイレに行って抜いてくる為に立ち上がろうとしたが腕を掴まれてそれを止められた。
驚いて和泉の方を見れば、湯気が出そうなぐらい顔を真っ赤にさせている和泉は何かもごもごと口を動かしている。
「和泉……?」
「お…じゃない、わたし…私は、別に、三ツ谷先輩なら、大丈夫ですっ……から」
「………へ」
「三ツ谷、先輩と……なら、え、えっちなこと、しても……だいじょーぶ……です、から」
小さな声で呟く和泉の言葉に、三ツ谷も顔を真っ赤にさせてから立ち上がろうとしていたのを辞めてその場に座り直した。
そして目の前で顔を真っ赤にさせた和泉は目をキョロキョロとさせている。
もちろん三ツ谷も顔を真っ赤にさせながら、目をキョロキョロとさせながらも驚いていた。
こういうのが怖いのだろうと思っていたのに、自分ならば大丈夫と言ったり一人称が『私』になっていたりと…どれも充分三ツ谷の理性を崩壊させている。
「ほ、ほんとうに……いいのか?和泉は、怖い思い出があるだろ…」
「す、好きな…人だから、大丈夫かなって……。ふ、不安はあるけど、私は……みつや、せ、先輩とならっ…」
「んだよ…その理由……可愛いすぎだろ……」
お互い顔を真っ赤にさせてその場で沈黙が流れる。
だがその沈黙を破ったのは三ツ谷であり、深く深く息を吐いてから和泉を真っ直ぐに見つめた。
「良いんだ?じゃあ…抱いても」
「は、はい……」
「でも約束はしてくれ。怖くなったら絶対に言う、もし言ってもオレが辞めなさそうだったら殴っても蹴ってもいいから」
「はい……」
小さく頷く和泉を見てから、三ツ谷は大きく息を吸ってから彼女をゆっくりと押し倒しながら和泉のウイッグを外した。
敷団に転がれば和泉の綺麗な髪の毛が広がり、それを見た三ツ谷は綺麗だなと感じながら髪の毛に触れたりする。