The best happy ending【東リべ/三ツ谷】
第4章 血のハロウィン
「俺も…三ツ谷先輩が作ったワンピース着てみたいし、女である自分を見て欲しいですから」
「……ありがとう。めっちゃ嬉しい」
本当に嬉しそうにして笑う彼に和泉は微笑んだ。
先程の言葉に嘘などはない…三ツ谷なら女である自分を見せても平気だと思っている。
それにもし『あの作戦』が上手く行けば、男装をする必要は無くなるかもしれないのだから。
「色々案を練ってから、サイスとか計っても大丈夫か?」
「はい、大丈夫ですけど…全部三ツ谷先輩が作るんですか?というか作れるんですか!?」
「お、興味ある?じゃあ、今度ルナマナのワンピース作るから見てみるか?」
「見たいです!」
興味津々な和泉は何時もより年相応だった。
普段大人びた雰囲気であり、そして大人びた性格をしているせいか三ツ谷は新鮮に感じてしまう。
もっと色んな和泉を見てみたい。
色んな彼女の表情や感情を沢山見てみたい…そう思いながら三ツ谷はゆっくりと手を伸ばすと彼女の頬に触れていた。
「み、三ツ谷…先輩……?」
触れ方が何時もと違う。
和泉は直ぐに分かり、戸惑った表情をしていたが三ツ谷の目に熱が篭っているのに気付き何をされるのか察した。
(キス、される……)
和泉は頬を赤く染めながらも、ゆっくりと目を閉じれば三ツ谷は少し笑みを浮かべてから唇を合わせた。
ゆっくりと啄むようにキスをすれば、和泉の体が小さく跳ねる。
「んっ……ふ」
「ん…」
何度も何度も啄めば、甘く艶っぽい声が漏れて三ツ谷の理性をグズグズにしていきもっとその声が聞きたいと三ツ谷はペロッと彼女の唇を舐めた。
すると驚いたのかまた和泉は体を跳ねさせたが、その唇を舐めるのがなんの合図が知っていたようでゆっくりも唇を開く。
(唇、震えてんな…。可愛い)
怖がらせないように、ゆっくりと舌をほんの少し開いている唇の間に差し込む。
そしてチョンッと舌同士が触れ合うと、驚いて和泉の舌が逃げてしまった。
「んぅっ…!」
だが直ぐに三ツ谷は逃げた和泉の舌を自分の舌で絡めれば、観念したのか三ツ谷の舌の動きにたどたどしいが合わせてきた。
そんな可愛らしい動きに笑みを浮かべながら、舌を絡めて歯茎を舐めたりと和泉の口内を蹂躙した。