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The best happy ending【東リべ/三ツ谷】

第4章 血のハロウィン


「オイ、ここで争う気かー?」


そう反泉が間に割り込み止めようとした瞬間、一虎は躊躇無く彼を殴り飛ばしていた。
まさかの事態に周りは目を見開かせており、思わず武道は『いっ!!?』と声を出す。


「ヤバい奴だな……やっぱり」


仕切りを殴り飛ばすとは……やはり一虎はやばい奴だと再認識した和泉は顔を引き攣かせた。
その間にも一虎は反泉の鳩尾を殴って、反泉はその場に崩れ落ちる。


「ヌリぃ〜〜なぁ…。仕切り?条件?テメーらママゴトしに来たのか?芭流覇羅は東卍(テメーら)を嬲り殺しに来たんだよ!!」

「おっぱじめるか!?マイキー!行くぞ東卍!!!!」


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ー和泉sideー


唐突に始まった抗争。
まるで打ち寄せてくる波のようにやって来る芭流覇羅と、それへと走って向かう東京卍會。
取り敢えず俺は三ツ谷先輩に離れない程度で、そしてけーすけ君を探す事にしよう。


「おい!チビ〜怪我しないうちにお家に帰ったほうがいいぜぇ?」

「あ?」

「まぁ!!帰る前にボコるけどなぁ!!」


体格で舐めているのだろう。
芭流覇羅の1人が真上から拳を振ろうとしてきたが、それを避けてから右足を勢いよく上げれば顎にヒットする。
そしてまた足を上げてから、倒れ込みそうになる男の頭上に踵を落とした。


「あがっ!」

「うわぁ……痛そう」

「舐めた言動するからそうなるんだよ、馬鹿め」

「タカちゃん、和泉が怖い」

「多分、チビって言葉が癪に障ったんだろうな……」


それからは来るは来るは体格で舐めた奴。
確かに体が小さいから狙われやすい……そのせいか、芭流覇羅の奴らが集まってきた。

頭上を狙われたり、足を狙われたり。
色んな所を狙われる度に、軽く飛んでから踵落としをしたり蹴り飛ばしたりする。
だがふとある事を思い出した。


『イズ。イズはアクロバットな戦い方を得意だし強い……けど体力が無くなりやすい。だからなるべく飛ぶ事はせずに蹴りで相手を潰せ』


喧嘩の仕方を教えてくれた人が、よく俺に言ってくれた言葉。
確かに俺はアクロバットな戦い方を得意とするし、蹴り技を得意とする。


「だから……成る可く飛ばずに、蹴るっ!!」

「ごっ!?」

「ごふっ!」

「なんだよ……あのチビ。強い……」
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