The best happy ending【東リべ/三ツ谷】
第4章 血のハロウィン
興奮したような驚いたような声を出しながら呼んでくる武道に首を傾げながらも立ち上がって、井戸がある所へと向かえば武道が何かを手にしていた。
「コレ!」
「写真…って、コレ写ってるの……」
「マイキー君とドラケン君だ!!若ッ!!三ツ谷君にパーちん君もいる。場地君…これってもしかて東卍の創設メンバー?なんかスゲーモンひろっちゃった気がする」
「創設メンバーの写真…」
全員今より髪の毛が短くあどけない顔をしている。
中一か小学校高学年ぐらいだろうか…そう思いながら写真を見てある事に気が付いた。
風景…撮っている場所が真一郎君達と一緒。
旗を広げて座っていたり、立っている構図が初代黒龍メンバーが撮ったのと一緒なのだ。
「ん?」
「どうした?」
「この場地君とメッチャ仲良さそうな人…誰だ?首にタトゥー…」
「本当だ…誰だろ」
けーすけくんの肩に腕を回している、リーゼントに首に虎の刺青を入れている男。
見覚えもないし東京卍會で見た事がない顔だし、誰なのだろかと考えた時ふと思った。
「「あれ?」」
「創設メンバーは...」
「5人じゃなかったっけ?」
「6人いる……」
佐野先輩は5人の名前しか言わなかった。
だが写真には6人も写っている所である事を思い出す。
前に三ツ谷先輩と海に行った時に、誰か1人の名前を言っていた。
創設メンバーで来たと言ってあと一人…。
名前が思い出せない事に段々と苛々しながらも、写真に写るその一人を見つめた。
「誰なんだろう…」
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翌日。
学校を午前中はサボり、買いたかったミステリー小説を買いながらブラブラと歩いていた。
制服は着ているが今のご時世、サボりは多く警察に声をかけられる事もそうない。
「午後から学校行けばいっか…」
そう思いながら脳裏に浮かぶのは昨日の光景。
稀咲が参番隊隊長になり、けーすけくんは東卍を抜けて芭流覇羅へ。
武道は佐野先輩に交換条件を出したという事で、芭流覇羅からけーすけくんを取り戻さないといけない。
昨日は情報量が多すぎて頭が疲れた。
溜息をついて、けーすけ君の事をどうしようかと思いながら歩いてる時だ。
「あ?和泉じゃん」
「え?」
「白昼堂々サボりかよ」
「………誰?」