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The best happy ending【東リべ/三ツ谷】

第4章 血のハロウィン


どうしようかと内心冷や汗流しながらも、4人からは目は離さずただただ見るだけ。
これからどうしようか、どうするべきなのかと思いながら後ろにいる武道を横目で見てから深く息を吐いた時である。


「なんだ?なんだ?オモシレェ事になってんじゃん!」

「場地…」

「テメェ、謹慎中だろ?」

「……けーすけくん」


突然現れたのは謹慎中のけーすけくん。
内輪揉めをしたせいで佐野先輩から謹慎を命じられていて、今日の集会は来れない筈。
なのでまた周りがざわつき始めていた。

だけど何だかけーすけくんの様子がおかしい。
なんだが挑発したような笑みと目付きであり、ゆっくりと近付いて来たと思った時けーすけくんが武道を殴った。


「痛ッ」

「けーすけくん!!??」


突然の事で驚き思わず咄嗟の行動が出来ず、武道はまた殴られていて止めなければと手を伸ばせばその前にけーすけくんの腕を三ツ谷先輩が止めた。


「場地やめろや」

「放せや三ツ谷。殺すゾ」

「オマエ…何がしてぇの?」

「武道!大丈夫か!?」

「う、うん……」


殴られたせいで武道は口と鼻から血を流していた。
あまりの突然の事に驚きと動揺が隠せずにいながら、取り敢えずとポケットからハンカチを取り出してから武道の鼻を抑えてから自分で抑えるよう言ってけーすけくんの目の前に立つ。


「けーすけくん…何考えてんだ?なんで急に殴った?」

「和泉…」

「この間からどうしたんだよ。確かにけーすけくんは手が出るのは早いけど、面倒な事をやらかす人間じゃないはず。なのになんで内輪揉め起こしたり、今武道殴ったりした?」

「お前には関係ねぇだろ」

「は?」


本当にどうしたって言うんだ。
こんな態度取る人じゃない…口も悪いし態度が悪い所はあるがこんな…敵意を向けてくるような…。
そう思っていればけーすけくんの佐野先輩の方へと顔を向けた。


「マイキー!!」

「何しに来た?場地。オマエは内輪揉めで集会、出禁にしたはずだ」

「今またショボいガキ殴っちまった。大事な集会ぶち壊したオレは今度こそクビか?」

「けーすけくん……」

「………場地」

「オレ、芭流覇羅行くわ」

「な!?」


けーすけくんの言葉に一際ざわつきが大きくなる。
芭流覇羅に行くということは、東京卍會の敵になるという事だ。
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