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The best happy ending【東リべ/三ツ谷】

第3章 8・3抗争


自分の命が狙われる理由も、和泉が殺された理由も何一つ分からない。
稀咲と関わった事がないはず…なのに何故稀咲は命を狙ってくるのだろうか。

そんな中ナオトは息を飲む。
ドラケンは何と言うのだろうか、何故武道は命を狙われているのだろうかと考えるのと謎の緊張があった。


「稀咲はマイキーに心酔してた。でもそれがいつの間にか憎悪に変わってた。稀咲はマイキーの大事なモン全てを奪いたいんだよ。だから尚更イズミっちの事を殺したくて殺したくて仕方なかった」


ドラケンは面会室から去っていき、武道はナオトのマンションへと帰宅。
2人はただ無言のままソファと椅子に座り、それぞれドラケンの言葉を思い出していた。


「ドラケン君が死刑囚だったなんて」


未だに信じられない。
だが彼が拘置所にいて手錠をかけられていたあの姿を見ればそれは事実。
そして脳裏では『稀咲を殺す』と言ったドラケンの言葉を思い出していた。


「ナオト…稀咲って奴は一体…何者なんだ?」


東京卍會をここまで堕とし、ドラケンが殺したいと願いそしてマイキーから大切な物を奪いたい男。
そして何故か和泉を憎んでその命を奪った男の正体は一体なんなのか。

名前は知っているが武道は稀咲がどんな人間なのかは一切知らない。
話した事もなければ会ったこともない人物であり、何一つ分からないのだ。


「稀咲鉄太。現・東京卍會の最重要人物の一人にして“総長代理”。おそらく彼が姉と和泉さんを“殺し続けて”いる張本人。我々警察も総力をあげて捜索していますが尻尾さえ掴めていません」

「過去でもまだ一度も会えてない。ぶっ倒そうにも手がかりはゼロか」


何一つさえ手がかりはない。
警察さえ尻尾を掴めない人物な稀咲鉄太をどうぶっ倒すべきなのかと武道は悩んだ結果…。


「ナオト…。やっぱりもう道は一つしかないよ!」

「え?」

「オレが東卍のトップになる」

「…あれ本気だったんですか?僕をはげましただけかと…」

「だってそうだろ!?オレが東卍のトップになれば稀咲も止めれるし、ドラケンもマイキーもヒナも和泉も…皆守れるじゃん!今でのやり方じゃダメなんだよ。根っこを叩く!」


ナオトは半ば呆れながも『この人は本気なんだ』と感じ何も言えなかった。
何せ武道の瞳は真剣なのだから。
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