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The best happy ending【東リべ/三ツ谷】

第3章 8・3抗争


何処と無く緊張しているような声。
そして期待に満ちたような声に、少し不思議に思いながらも返答をした。


「予定、無いですよ…」

『マジ!?あー良かった…』

「三ツ谷先輩?」

『なぁ、和泉。今日、夜に一緒に武蔵神社の祭り行かねぇ?』


携帯から音が漏れていたのか、近くでエマが小さな声で『きゃあ!』と黄色い悲鳴を上げる。
思わずエマをジト目で見ていれば、電話の向からルナマナちゃんの声が聞こえてきた。

数日会ってないが声からして元気そうな事に、少しホッとしてしまう。
そして返事をしなければならない事を思い出した。


「行きます」

『断られなくて良かったわ…。ルナマナも喜ぶ』

「そうですか…?」

『おう。ルナマナ、お前の事好きだからな』


その言葉に少しこそばゆさを感じながらも、どこか三ツ谷先輩はどうなのかなと思っている自分がいた。
だがそれには気付かないフリをする。


『じゃあ、何時に行こうか』

「18時にそちらに行きます。それから一緒に行きましょうか」

『そうだな。じゃあ、待ってる』


待ってる。
その言葉が少し暖かく聞こえて、思わず口角が上がりそうになるのを何とか抑えてから電話を切った。
そしてエマの方を見れば案の定ニヤニヤとしている。

少し腹がたつな…そう思い、エマの頬を引っ張れば『痛い!』と叫びながら両腕をバタバタと動かしていた。
そして何となく龍宮寺先輩の方を見れば、彼もまたニヤついているではないか。


「なんですか…龍宮寺先輩」

「いや、三ツ谷もあからさまだも思ってな」

「はぁ…?」

「あーあー!三ツ谷に先こされたぁ!!」


するとその場の雰囲気を壊すかのように、佐野先輩が叫び出した。
まるで拗ねた子供のように、頬を膨らませながらソファの上で両足をバタバタさせている。


「残念だったな、マイキー」

「三ツ谷ばっか美味しい所持ってくじゃん?」

「アイツ、意外とさらっと持っていくからなぁ」


そんな会話を聞いていれば、頬を抓ったのに懲りてないのかエマがニヤついた顔で傍にいる。
抓るのが足りなかったのかもしれない。


「良かったじゃん、三ツ谷とお祭り」

「…エマも良かったね。龍宮寺先輩と2人っきりでお祭りデート行けて」

「で、でーとっっ!!!」


仕返しにそう言うとエマの顔が一気に真っ赤になった。
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