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The best happy ending【東リべ/三ツ谷】

第3章 8・3抗争


シャンプーの匂いだろうか。
花のような優しい匂いがしてくるのが凄く落ち着く。
そう思いながら、俺とエマは髪の毛を洗いあった。


「ウチのパジャマでごめんね」

「いや、貸してくれてありがとう」


風呂上がり。
エマからパジャマを借り、リビングへと向かっていれば佐野先輩と龍宮寺先輩がテレビでドッキリを観ている。

その表情は2人とも年相応。
龍宮寺先輩は普段、実年齢より年上に見えてしまうのだがこういう時は年相応の表情をするらしい。


「お、イズミっち風呂出たんだな」

「はい」

「……へぇ」

「…………なんですか。佐野先輩」


振り向いた佐野先輩は、何故かジーと俺を見てくる。
頭から爪先までじっくり見てから、何故かニコッと満面の笑みを浮かべた。


「イズミっちの足、細くて白いね。なんかエロい」


そう佐野先輩が言った瞬間、光の速さで龍宮寺先輩とエマが彼の頭を叩いた。
その叩いた時の音と言ったら……破裂音にも近く、思わず顔を歪ませてしまうぐらい。

あれ普通の人間が受けたら脳震盪起こしそう。
なんて思っていれば、佐野先輩は頭を抑えながら震えていた。


「マイキー最っっっ低!!!」

「お前、その言葉なねぇだろ!!」

「叩くことはねーだろ!!」

「お前はデリカシーが無さすぎるんだよ!!」

「はあ!?オレはただ、思った事を言っただけなんだけど!?」

「そこがデリカシー無いの!!ほんと最低!!どこ見てんのよスゲべ!!!」


一斉に佐野先輩はエマと龍宮寺先輩に責められ、不貞腐れたのか頬を膨らませる。
だがまぁ、あの発言は無いだろう…デリカシーは無い。


「デリカシーは無いですね…」

「ねー!」

「えー………イズミっち、一緒に寝ない?」

「「マイキー!!!」」


懲りない人だな…。
呆れて溜息をつきながら、エマと龍宮寺先輩に怒鳴られている佐野先輩を眺める。

三ツ谷先輩と違うな…。
なんて思いながら、今日の三ツ谷先輩の家はどんな夕ご飯が出たのだろうと思わず想像してしまった。


「もう!和泉、部屋に行こう!」

「あ、ああ…」

「全く、なんでマイキーはあんなデリカシーの無い奴に育っちゃったんだろ!真にぃに似てるよほんと!!」

「まぁ、真一郎くん…デリカシーが無いってよく鳴ねぇに殴り飛ばされてたもんね…」
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