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The best happy ending【東リべ/三ツ谷】

第3章 8・3抗争


口篭りながら、頬をかいていればエマは疑いの眼差しを向けてきていた。
多分言ったら三ツ谷先輩がなんか、エマに何か言われそうだし。


「まぁ、いいや。お風呂入ろう!」

「う、うん…」

「あとで三ツ谷に聞こう」

「やめてあげて…」


小声で言うも、恐らくエマは聞いてくれないだろう。
溜息を零しながら、風呂場に入ってから浴槽に体をつければエマも一緒につかる。

こうしてお風呂に一緒に入るのは何時ぶりだろうか。
懐かしくて、どこかホッとするこの感覚に俺は少し目を細めていった。


「ねぇ和泉」

「ん?」

「ウチね、またこうして和泉と一緒に入れることが凄く幸せだよ。たった1人の妹のような存在で姉妹のように育ったから……だからあの時和泉の苦しんでる時に寄り添えなくてごめんね」

「っ…それはっ、エマが謝る必要はないっ…。俺は……真一郎くんが亡くなった時にエマの傍にいてあげれなかった」


逃げたから…エマから。
俺は、ずっと逃げてしまって傍にいてあげれなくて、寄り添う事も出来なかった。


「うん…。でも今はこうして傍にいれる!和泉が苦しんでる時に支えてあげれる」

「エマ…」

「出会ってくれたマイキーに感謝しなきゃ!」


そう言って朗らかに笑うエマに、俺はなんとも言えなくてなって口ごもった。
逃げ続けた俺をまた迎え入れてくれたエマに、言葉に出来ないほどの感謝を思いながら。


「ありがとう…エマ」

「え?なんで急にお礼なんて言うのー!」

「色々に対してだよ」


お前がいたから俺は救われているんだろう。
そう思いながら、俺は小さくて白いエマの手を握りながら次こそは傍から離れないと違った。


(大切な俺の家族のような存在。だから……もし龍宮寺先輩がエマを傷つけるならば、絶対許さない)


殺しはしないが、あらゆる方法で傷付けた事に対して後悔させなきゃな。
そう思いながら笑みを浮かべていれば、エマが首を傾げているのが見えた。


「髪の毛、洗いっこしよう」

「ん…エマ、髪の毛ふわふわだよな」

「ウチはちょっと嫌だけどね。湿気とかで髪の毛広がるから…和泉みたいなストレートが良かった」

「そう?俺は、エマの髪の毛綺麗でふわふわして好きだけどな……。綺麗な金色だし…俺好きだよ」
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