The best happy ending【東リべ/三ツ谷】
第3章 8・3抗争
「ウチはトマト煮込みハンバーグ!」
「じゃあ、オレは唐揚げ&ステーキ」
「オレもドラケンと同じの。あとはドリングバーだな」
龍宮寺先輩が呼び出しボタンを押してから、4人分のメニューを頼んでくれた。
そして俺とエマは、三ツ谷先輩と龍宮寺先輩のグラスも持って飲み物を取りにドリンクバーへと向かう。
「何飲むかな…」
「ねぇ和泉」
「ん?」
「マイキーとドラケン、これからもずっと仲悪いままなのかなぁ…」
その言葉に動きが止まった。
エマの心配は俺の心配でもある…このまま不仲で進んでいけば龍宮寺先輩の死は避けられない。
避けなければならないのに。
このままじゃいけないのに…どうすれば良いのか分からない所が歯がゆい。
「……そうは、させないから」
「和泉?」
「俺が、そうはさせないから」
「………和泉、また色んなもの抱えてる?」
「……別に、何も抱えてないよ」
誤魔化しながら、グラスを強く握り締めた。
悟られたらダメだなと思いながら、作った表情を浮かべながらグラスにジンジャーエールを注いでいく。
「兎に角、俺がなんとかするから」
「和泉……」
「ほら、2人の所戻ろ」
「う、うん…」
*********
ー三人称ー
「なぁ、イズミっち様子が変じゃないか?」
「……ファミレス入る前に、誰が見てたみたいだけど」
三ツ谷とドラケンは、ドリンクバーでジュースを注いでいる和泉へと目線を向けていた。
ファミレスに入る前から、何度呼んでも反応が無かったりしていた彼女。
何かあったのではと心配になっていた。
「そういえば、三ツ谷かなりイズミっちといい雰囲気になってんな」
「そう見えるか?」
「おう。お前が女の子に庇護欲以上の物を抱くの、珍しいじゃねぇか」
「和泉にも守ってやりたいっていう、庇護欲はあるんだよ。でも…あの笑顔見ると違う気分になるんだよ」
守りたい、その笑顔をずっと見たい、自分だけに見せて欲しいというものが。
そんな欲求に溢れており、自分を見て欲しくてあらゆる行動をするが和泉は微妙な反応であった。
でもこれからである。
あの子が自分だけを見るようにする為に、もっと色々しなげればなと。
「まぁ、胃袋は掴んでるし…ゆっくりな」