The best happy ending【東リべ/三ツ谷】
第3章 8・3抗争
暫くの時間歌い、俺は歌うのが疲れたと言い殆ど聞き専に回っていた。
だけどたまにエマや三ツ谷先輩達に歌わされたが、途中歌うの拒否したので聞き専。
「お、もう19時か…。三ツ谷こんな時間までいて良かったのか?」
「今日はお泊まりなんだよアイツら。さっき連絡が来てた」
「じゃあ、飯食いに行くか?近くにファミレスあるし。どうする?」
「お、じゃあ行くか」
「おー。エマは?」
「んー?ウチも行く!たまには自分たちでご飯用意させれば良いし。和泉はどうする?」
そう聞かれてオレは適当に投げていた視線をエマへと向ければ、何故か期待に満ちた表情。
どうやら俺に来て欲しいようで、チラッと三ツ谷先輩達を見れば同じような目をしている。
コレは行った方が良いな。
拒否したら、エマがどんな顔するか想像はついているので溜息をつく。
「和泉、行くよ」
「あれ?強制?」
「だって和泉、このまま帰したら1人でご飯食べるか食べないでしょ?ウチ分かってるんだからね」
その言葉にギクッとなる。
確かに、このまま帰ったらオレは晩御飯は食べなか1人で何処かに行くだろう。
「ウチがいる限り、1人で寂しく食べさせないって約束したじゃん」
「……うん、分かった。行くよ」
「どういう事だ?」
「和泉、家族とご飯食べないの。だから1人で外で食べる事が多いし、食べない事も多いの。だから昔からご飯食べようって誘わないと食べないんだよ」
怒ったように頬を膨らますのが可愛らしく、『ごめんな』と言いながら頬を突っつく。
するとガシッと何故か肩を掴まれた。
「え、あ…三ツ谷先輩……?」
「和泉、なるべく毎日オレの家で晩飯を食いに来るように。分かったか?」
「………はい」
「イズミっち、コイツ飯に対しては厳しいから覚悟しとけ〜」
その言葉を聞きながら、三ツ谷先輩を見れば『にこ』と声が聞こえる程の笑顔を浮かべていた。
多分『ご飯食べませんでした』なんて言えばお説教が待っているのだろう。
「でもイズミっち、家族とは飯食わねぇんだな」
「……食べても楽しくもないですから」
だから家族とは食べなかった。
鳴海ねぇはあの時殆ど佐野家にいたし、秋にぃは夜遊びしていたものだし俺もあの家には殆ど居なかったから。