The best happy ending【東リべ/三ツ谷】
第3章 8・3抗争
「イズミっちは?」
「……お付き合いします」
「よし。じゃあ行こうぜ」
「…あ、じゃあエマも誘いませんか?」
オレがそう提案すると、龍宮寺先輩が『エマぁ?』と言いながら少し考える素振りを見せている。
だが暫くしてから少し目を細めてから俺を見た。
「まぁ、別に良いけどよ」
「じゃあ、連絡しますね」
恐らくエマは今回の件でかなり心配になってるはず。
2人が喧嘩になった時から連絡を取り合っていたが、涙声になっていた時もある。
兄と好きな人が喧嘩して、しかもかなり酷い状況。
そりゃ涙声にもなるし不安が募る一方だろうから、せめて気分転換になれば良いと思っていた。
(気分転換になるか分かんねぇけど…)
兄が喧嘩している相手と遊びに行くわけだし、不安になっている原因の人間がいるから気分転換になるかは分かんないけど。
「エマ、エマ……と」
電話帳からエマの番号を探してから、その番号に電話をかける。
暫く呼び出すコールが流れていたが直ぐにガチャッ…という相手が電話に出る音が聞こえた。
『もしもし?和泉、どうしたの?』
「今からさ、龍宮寺先輩と三ツ谷先輩でカラオケ行くことになったんだけど…。エマ行く?」
『い、行く!!』
「ん、じゃあ…迎えに行くから。家で待ってろよ」
『分かった!!』
流石に明るい時間帯と言っても、変態な変人はウロウロしている時はある。
なので家まで迎えに行くのが1番安全ではあるから、エマに家にいるように伝えた。
「俺、エマを迎えに行くんでお2人先に行ってて大丈夫ですよ」
「ん?オレらも迎えに行くけど」
「バイク、一旦家に置いた方が良いんじゃないんですか?ていか龍宮寺先輩に関しては、今は佐野家に寄りたくないと思うんですが…」
「イズミっちの言う通りだな…。じゃあ、〇〇っていうカラオケ店前に集合な」
「了解でーす」
その場で俺は三ツ谷と龍宮寺先輩と別れてから、佐野家へ目指し歩き出した。
ここから佐野家は特別遠いって訳でもないけど道中、陽光で焼かれたアスファルトからの熱が熱い。
暫く歩いてから、佐野家に到着。
門を潜ってから玄関前まで歩いてから、インターホンを鳴らすと直ぐに足音が聞こえた。
「和泉!!!」
「おっ…と。エマ、飛び出したら危ないだろうが」