The best happy ending【東リべ/三ツ谷】
第3章 8・3抗争
暫くすればコンビニに辿り着き、自動ドアが開くと涼しい風が頬を撫でていく。
その涼しい冷気にほぅ…と息を吐いた。
「すずしぃ!」
「あー助かる」
「アイス何にするかなぁ」
中に進んでいき、取り敢えず武道の見舞いにまた行くためカゴを手にしてからコンソメパンチやらを入れていく。
あとはコンビニスイーツを適当に入れていくか…とコンビニスイーツを手に取っていく。
小さはパフェやプリン。
適当な数買っといて、食べきれなかったら武道の家に置いておけばいい。
「アイスは…モ〇王でいいか」
ポンッとアイスもカゴに放り投げて、レジに行き会計をしようとした時である。
カゴをカッ攫われて、右手に何も持っていない状態になったのは。
「え?え、龍宮寺先輩!?」
「三ツ谷ぁー、アイス何買うか決まったなら持ってこい」
「おー、んじゃコレ」
カゴを持ち去ったのは龍宮寺先輩。
そして三ツ谷先輩がそのカゴにアイスを入れるのを見ると、そのままレジへと向かっていった。
「んじゃ、和泉。あちぃけど外でとこうぜ」
「え、あ、いや…カゴ」
「ドラケン、外で待ってんぞー」
「おー」
訳が分からないまま、三ツ谷先輩に連れられてコンビニに外へと出る。
そして日陰の所で三ツ谷先輩の足が止まったので、俺も足を止めたが視線は店の方へと向く。
レジでは龍宮寺先輩が会計をしている。
何で!?と思いながらも、あのカゴに入ってるの結構な値段のスイーツも入ってるはず。
「そういや、あのカゴの中結構な菓子入ってたけど…。アレ和泉が食べるのか?」
「あ、いや…。この後武道の所に行こうと思って」
「あ、そうなのか?んじゃオレも行こうかな…様子も気になるし」
三ツ谷先輩が急に来たら、武道かなり驚くだろうな。
そう思っているとコンビニの自動ドアが開いて、龍宮寺先輩がビニール袋を手して出てきた。
「ほら、イズミっち」
「なんか…すみません」
「良いって。あん時、何回もオレらの言い争い止めてくれてありがとうな。コレはそんときの礼だ」
「…じゃあ、有難く」
申し訳なくは思っていたんだな。
まぁアレだけ喧嘩する度に俺を呼び出していたおいて、何も思っていなかったら殴るところだ。
そう思いながら、アイスの袋を開けていれば三ツ谷先輩達も開けていた。