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The best happy ending【東リべ/三ツ谷】

第3章 8・3抗争


三ツ谷先輩に、佐野先輩と龍宮寺先輩にエマ。
それにけーすけくんの新しい連絡先に、八戒まで増えておりちょっと笑ってしまう。

あまり俺は連絡先交換をしない。
気を許せる人間にしか連絡先交換はしないし、昔は武道達以外関わりたくないという感じだった。


「んじゃ、なんかあったら連絡する!」

「八戒の奴、用がなくてもメールしてきたりするからな。迷惑なら拒否ってもいいぞー和泉」

「ちょっとタカちゃん!?」

「玄関まで送るわ。ルナ〜マナ〜、和泉帰るぞ!」

「え!?もう帰るの!?」


三ツ谷先輩は八戒を揶揄うと、居間で遊んでいたルナマナちゃんに声をかける。
するとすぐに2人が走ってきた。


「またね!明日も来てね」

「来てね!」

「うん。じゃあね、ルナマナちゃん」


挨拶をしてから、玄関を出ると三ツ谷先輩を付いてきてから『蒸し暑いな』と言葉を零す。
確かに外は蒸し暑く、生ぬるい風が頬を撫でていき体少しずつ火照ってきた。

早く涼しくなってほしい。
そう思いながら靴のつま先をトントンと地面に叩いてから、三ツ谷先輩を見た。


「んじゃまた明日な。気を付けて帰れよ」

「はい。また明日」


何処か名残惜しくなる。
そんな不思議か感覚になりながらも、俺は三ツ谷先輩と別れてから夜の街へと向かう。


(そういえば、武道は今未来で何してんだろう)


芭流覇羅と東京卍會。
そして龍宮寺先輩の死について調べてくると言っていたが、何か分かったのだろうか。

気になりながら夜の街を歩く。
酔っ払い、ホストのキャッチにクラブの黒服姿にキャバの女達に酒と煙草の匂いが充満している夜の街は今からが本番だろう。


(にしても臭いな…)


何処に行こうか。
宛もなく歩いていれば、人混みに入ってしまいドンッと誰かの肩とぶつかった。


「キャッ!」

「とっ…」


ぶつかった人がよろけてしまい、急いで手をさし伸ばしてから受け止めた。
すると少しキツめの香水の匂いが香る。


「すみません、大丈夫ですか?」

「あ、うん、大丈夫です。て、わぁお兄さんイケメン!」

「え……あ、どうも」

「助けてくれてありがとう!人混み多すぎて困っちゃった!!」


少し…いやかなり派手目な化粧にきつい香水の匂い。
もしかしてキャバの嬢かな、と考えていたが少し眉を寄せた。
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