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The best happy ending【東リべ/三ツ谷】

第3章 8・3抗争


「どう…とは?」

「あのオッサンの言葉だよ。それを聞いてお前はどう思ったんだ?」

「まぁ、ああ言われても仕方ないとは思いましたよ。実際言われても仕方ない事を不良とか暴走族はして来ている。まぁそんな事しないのもいますけどね…一括りされても仕方ないと思います」


この発言を龍宮寺先輩はどう受け取るだろうか。
興味があって、隠さずはっきり言ってみてから彼の方を見れば微笑んでいた。


「そっか。イズミっちはそういう考えなんだな」

「……怒らないんですか?」

「別に怒らねぇよ。でも、イズミっちははっきり言うんだな…不良嫌いか?言葉に多少のトゲがあったが」


この人案外鋭いよな。
俺は確かに言葉にトゲを含んでから発したが、コレに気付かない人間は多い。

だが龍宮寺先輩は気付いた。
この人は本当に凄い…普通は怒っても良さそうな言葉を俺が発したのに怒る訳でもなくて微笑んだのだから。


「嫌いですね」

「何でだ?鳴海さんとか真一郎君は不良だったろ」

「まだ年齢が1桁の時、武道が不良に絡まれて怪我したんですよ。で、俺は武道逃がして不良を相手した時に突き飛ばされてレンガで頭打って、数針縫ったんですよね」

「自分が怪我したから?」

「違いますね。武道に怪我させたから嫌いなんですよ…不良は乱暴で乱雑が多い。…だけど鳴海ねぇや真一郎君は好きで尊敬していた…あの人たちを慕っていた人達も」


初代黒龍も、鳴海ねぇが総長を勤めていた初代朱雀も俺は好きだった。
隊員の人達も良い人が多くて、嫌いになる理由なんてなかったぐらいだ。


「オレらは?嫌いか?」

「まだ分かりませんが…まぁ、龍宮寺先輩や三ツ谷先輩にけーすけ君とかは嫌いではないですよ」

「そこにマイキーは含まれてねぇんだな」

「また観察中なんで」

「ははっ!!観察中なんだなっ!」


龍宮寺先輩は面白げに笑い出す。
まぁ東京卍會で嫌いではない…そう思ったのはあの3人ぐらいだけど。
けーすけ君は元々嫌いじゃないし、彼とは幼馴染みたいな関係性なのだから。


「あー腹減った」

「ファミレスで食べてないんですか?」

「食べてねぇんだよ。イズミっち?」

「食べてませんね」

「なら、やっぱ三ツ谷ん所行かねぇとな。何食わしてくれるかね」


というか俺、三ツ谷先輩家もう行くならスウェット返せないな。
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