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The best happy ending【東リべ/三ツ谷】

第2章 東京卍會


「うん…。兎に角、オレは原因を突き止めて2週間後の8月3日…龍宮寺堅を救う!これが今回のミッションだ…このミッションにクリアすれば、ドラケン君の死で変わったマイキー君に稀咲に怯えて自殺したアッ君。凶悪化した東卍に殺されたヒナと和泉。全員救えるんだ」

「……手伝うよ。勿論、俺も」

「和泉…」

「そんな思いモン、1人で抱えさせるわけねぇだろ?」


自分を救おうとしてくれている。
もう何度も何度も俺は武道に救われてきているのに、またコイツは救おうとしてくれているのだ。

自分の為に動けば良いのに。
ホントお人好しなヒーローな武道の頭を、ガシガシと撫でてやった。


「なんだよっ!」

「頑張ろうぜ?ヒーロー」

「……おう!」


そして2人して布団に潜ったのは良しとして…。
先程からベッドで転がっている武道はずーと『うーん、うーん』と唸っている。
恐く龍宮寺先輩の死について考えているんだろうけど…。


(うるさい……寝れない)


考えるのは良いが静かに考えろ。
そう思いながらも、俺は何故佐野先輩と龍宮寺先輩が内部抗争する事になるのか考えた。

裏があるはず。
じゃなきゃ抗争なんて起きそうには見えないし、だが俺はまだあの2人をよく知らないからはっきりとは言いきれない。


「って事は愛美愛主の抗争でドラケンは死ぬのか?オレの推理力じゃ全っ然わかんねー!!!」

「武道、考えるのは良いけど心ん中で喋れ」

「あ、すいません……」


だが武道の言うとり、8月3日死ぬという事になるならば愛美愛主との抗争中なのだろうか。
というか抗争前に内部抗争起こすとか馬鹿だろと思いながら、俺はうつらうつらとしだしてそのまま眠気に身を委ねて眠りについた。


❈❈❈❈❈❈❈❈❈

ー翌朝ー


「……ブサイクだな」

「うっせー…。あーでもひでーカオ」


翌朝、一緒に起きて洗面台で顔を洗い歯磨きをしていたのだがどうやら武道は龍宮寺先輩について一睡もせず考えたようで酷いを通りこしてブサイクになっていた。


「でも、ある事を閃いたんだ!」

「……ぜってぇーくだらねぇやつだ」

「オレはドラケンの付き人になる!!うしッ!!」

「やっぱりくだらねぇやつだったわ……」


一睡もせずに考えたのが、龍宮寺先輩の付き人になる事とは…。
というか多分付き人は無理だろ。
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