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The best happy ending【東リべ/三ツ谷】

第2章 東京卍會


声をかけられて横を見れば、武藤泰宏と紹介された伍番隊隊長がいた。
というか体がかなりデカいし、年齢が確か18歳という年上の年齢だったはず。


「武藤…先輩?」

「おう。で、誰か待ってんのか?」

「武道…あ、幼馴染がトレイ行ってるから待ってるんですよここで」

「成程な。そういえば神澤、お前兄貴とかいんのか?」

「兄はいませんが?」


兄のような人はいるけど。
そう答えていれば、武藤先輩は『ふーん』と考え込むような表情をしていた。

すると武藤先輩の後ろから、クリーム色の髪の毛が見えて首を捻る。
睫毛バサバサの女のように見えるマスクを付けた男。


「ああ…こっちは副隊長の三途春千夜」

「どうも」

「どうも」

「変な事聞いて悪ぃな。じゃあな神澤」

「はい。……まさか、な」


知り合いかどうかは知らないが…。
気になるけど、聞いて違ったらアレだしなと首を下に向けて眉間に皺を寄せる。
そんな時、『トン』と眉間を指で突かれる。


「っ!?」

「どーした?眉間に皺なんか寄せて」

「三ツ谷先輩……」

「考え事か?」

「ま、まぁ…そうですね」

「あ、ソイツがタカちゃんが言ってた『和泉』?」

「ん?」


ひょっこりと顔を出したのは、これまたデカい奴。
青い髪の毛に頭を剃りを入れており、口元に傷が出来ている大男だ。

大男だけどかなり幼い感じがする。
というか『タカちゃん』ってもしかして三ツ谷先輩の事なのだろうか。


「タカ、ちゃん?」

「三ツ谷隆の隆でタカちゃん!オレの名前は柴八戒。弐番隊の副隊長でタカちゃんの幼馴染」

「柴?」

「八戒でいーよ。オレも和泉って呼ぶから、よろしくな?」

「じゃあ、八戒」


結構グイグイくるな。
そう思っていれば、八戒は何故か俺をジーと見てくるので思わず顔を顰めた。


「知ってる?タカちゃんね、昨日お前と会ってからすんごい『和泉って奴が可愛いんだ』とか言ってくんの」

「え?」

「おいコラ!!八戒、てめぇ!!」

「タカちゃん!俺和泉が男でも応援するからね!」

「何言ってんだコラァ!」

「じゃあな和泉!!タカちゃんの事よろしく!!」

「八戒ぃぃぃぃ!!!」


何か意味不明な事を言うと、八戒はそのまま走って消えてしまった。
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