Bitter Sweet【DEATHNOTE】【L】
第2章 同棲
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エルの家に来て一週間。
今日はエルとデートに来た。
ニューヨークの美術館デートだ。
芸術について学ぶ事も、勉強の一つだからとエルは言ってたけど、
最近勉強に息詰まっていた私に気を遣ってくれたんだと思う。
だってエルは優しいから。
エルは現地ガイド並みに知識があって、一つ一つの美術品の説明を事細かにしてくれた。
そんな姿にもまた見惚れてしまった。
昼は近くの公園で、お弁当を食べた。
ワタリさん特製の、苺ジャムサンドイッチを頬張るエル。
綺麗な黒髪に、伏し目がちにした時に目立つ長いまつ毛。
私は既に、エルの事が大好きだった。
『ねえ、エルは私の事好きなの?』
「…っ」
エルが私を見つめる。
あ…まずかったかな…今の質問。
「私は気持ちを言語化するのが苦手です」
『そ、そうだよね…』
「ただ一つ言えるのは」
突然、エルが顔を近づけてきた。
え…待って
これって___
「さんは綺麗だ」
『…へ?』
あまりにもどストレートな褒め言葉にみるみる顔が赤くなるのを感じる。
「性格も素直で優しい。
危なっかしいところも何か放って置けない。
笑顔は信じられない程可愛らしい。」
「あ、一つだけじゃないですね。」と言うエル。
『十分です…』
「良かったです」
私はもう、顔から湯気が出るんじゃ無いかと思うほど照れてしまった。