Bitter Sweet【DEATHNOTE】【L】
第2章 同棲
#01
『エル、私こんな豪邸見たことない…』
「?そうですか。普通ですよ。」
エルの普通が分からない。
豪邸に入ると、エルといつも一緒にいるワタリさんが部屋に案内してくれた。荷物や引っ越し手続きももうワタリさんが全てしてくれてるらしい。
そして私の両親への連絡も…。
なんか、エルって一体何者なんだろう。
とんでもない人と付き合ってしまったんじゃ…。
「さん、何かありましたら直ぐに私かワタリに言ってください。遠慮は不要です。」
『え…あ、はい。』
「では早速、勉強を始めましょう。」
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エルは私の実力を見ても、失望もした表情も見せず淡々と弱点がどこなのかを分析して、今後の勉強計画などを私に考案していった。
やるべきタスクや1日のスケジュール管理表をあっという間に作って私に渡してくれた。
驚いたのが、普通の人間用のスケジュール(←)との事で、ある程度の休息や睡眠時間も充分に組み込まれていた事だった。
エル曰く、「継続が大切」らしい。
勿論、私のような普通の人間に対するアドバイスだろう。
早速エルとの勉強の日々が始まったけど
タスクをこなしていく事は全然大変じゃなかった。
エルは凡人の私にもわかるように、勉強を説明してくれたし
何より勉強が趣味の一つのような彼に魅せられ、私もまた勉強の魅力に気付いていった。
学べば学ぶほど、エルの見ている景色が私にも少しずつわかるようになっていって、それが喜びだった。
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