Bitter Sweet【DEATHNOTE】【L】
第16章 虜
エルside
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ブルーのワンピースがよく似合う彼女。
長い髪が潮風に吹かれて揺れた時、ふわりとの甘い匂いが鼻を掠めた。
「…」
『ん…?』
こちらを見上げる。
その綺麗な目に今にも吸い込まれてしまいそうだった。
太陽が既に沈み始めている。
海岸は静かで、波の音だけが聞こえた。
「…好きだ。」
『え…』
彼女の頬にそっと手を添え、唇を塞いだ。
そのまま何度も、角度を変えてキスをする。
__チュ
『…っ』
ゆっくり唇を離すと、頬を紅く染めて恥ずかしそうに俯く。
そんな彼女が愛しくてたまらない。
、私があなたをどれだけ好きか
あなたは多分知らない。
『エルが敬語使わずに"好きだ"って言ったの、なんかいいね』
「…私、敬語じゃなかったですか?」
がクスクス笑う。
『ねえ、エル。私はエルに似合う女になれてる?』
「ですから前言ったように、より完璧な女性なんていませんよ。」
後ろから彼女を抱き締める。
二人で見たサンセットは人生で一番綺麗だと感じた。
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