Bitter Sweet【DEATHNOTE】【L】
第15章 思い出のキャンパス
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その日の午後は、車で港町までドライブデートをする事にした。
二人乗りのポルシェのオープンカー。
信じられない事に、運転手はエルだ。
『エルって…運転出来たの?』
「はい。一応ヘリコプターや小型ジェットも守備範囲ではあります。」
『凄すぎて何も言えない…。』
それにしても…
運転するエル、かっこよすぎる…
ついチラチラ見てしまう。
横顔、綺麗だなぁ。
サラサラの黒髪が白い肌にかかってる。
「どうしました?」
『へ?あ、えっと…何でもない。』
慌てて視線を逸らす。
「今日も可愛いですね。」
『なっ…』
顔が熱くなる。
また恥ずかしげもなく…。
この人はこう言う事をサラッと言っちゃうんだ。
「………。」
エルが不意に私の左手を握ってきた。
指と指が絡む。
ドキドキして身体が硬直する。
エルは何も言わず、片手でハンドルを握り運転している。
綺麗な海が右方面に見えて来た。
「…私の事、好きですか?」
『えっ』
「さっきからものすごく視線を感じます」
『!?…ご、ごめん』
「いいんですよ。私もの事好きなので。」
イギリス育ちだからか、本当にストレートに愛情表現をしてくる。
私はいつも、エルのペースに流されてるばっかりだ。
「そろそろ着きます。」
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綺麗な海辺
『わぁ!!凄い綺麗…!』
丁度日が沈む。
「ここのサンセットは有名なので見せたかったんです。」
『エル…っ』
エルが私の腰にそっと手を添えた。
二人で海を見る。潮風が気持ちよかった。
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