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Bitter Sweet【DEATHNOTE】【L】

第14章 再会




ニアside







「おい、ニア」

メロに珍しく話しかけられる。

「何ですか。」

パズルを並べながら返事をした。

「に随分と肩入れしてるんだな。」

「ロジャーに頼まれましたから。」

「俺には、それ以上の感情がある様に見えるけどな。」

パズルを並べる手を止める。

それ以上の感情…。

そんなもの……

「いいのか?、いつ日本に帰るのか分からないんだぞ。」

「…知っています。」



__コンコン


ドアをノックする音が聞こえた。

「どうぞ。」

ドアが開く。

どうしても分かってしまう、彼女の気配。

『ニア、それにメロ。お話しがあるの。』

背後から彼女の声が聞こえる。
彼女の方を向いた。

『エルが迎えに来たよ。』



その瞬間



もっていたパズルのピースが、するりと手から床に落ちた。

『……っ』

気付くと、並べたパズルをひっくり返していた
バラバラ音を立ててパズルのピースが床に散らばる。

「そうですか。良かったですね。」

『ニア…』

















L side




車に乗り込み、ぼんやりと先程の花の事を考える。

「どうしました?エル。」

ワタリが私の様子がおかしい事に気付いたのか声をかけてきた。

「ワタリ…キンセンカの花言葉を知っていますか?」

「キンセンカですか。確か、"静かな愛"でしたか。」

「"乙女の美しい姿"そして"別れの悲しみ"と言う意味もあるんです。」

「エル、もしかして先程の花束が気になっているんですか?」

「…別に。」

ワタリが目を細めて少し笑う。

そうかニア…。

お前もやっぱり、に惹かれたんだな。

「素敵な女性を恋人に持つ男は、大変ですね。」

ワタリがそう言う。

「ワタリ…楽しんでるのか?」

「いえいえ。とんでもない。」

確かに…

「そうかもしれないな。」

ボソリと呟いた。




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