Bitter Sweet【DEATHNOTE】【L】
第1章 *アメリカ留学〜出逢い〜*
#03
『おいしい!!』
「そうでしょう。」
向かいに座るエルは相変わらず変な座り方。
エルはケーキを10個も頼んで無表情で食べてる。
…なんか可愛いなぁ。
『エルは日本で住んでたの?』
「日本に住んでいた期間…数週間ですかね?
まあ強いて言えばイギリスに住んでいた時期が一番長いです。」
『へぇー!なのにそんなに日本語が話せるなんて、やっぱりエルは天才なんだね!』
「そうストレートに言われると、照れますね。」
『え…。』
なんか意外と素直と言うか、お茶目と言うか…
やばい…どうしよう。
好きになっちゃったかも。
私の留学期間は一ヶ月もない。
エルとこうして会える奇跡みたいな機会もないかもしれない。
もう…言っちゃえ。
『ねえ、エル』
「はい。」
『私が彼氏になってって言ったら、どうする?』
__ガチャン!!!
突然、紅茶のカップを持っていたエルがカップを落とす。
紅茶がテーブルクロスにしみる。
ポカンとした顔で私を見つめるエル。
「…本気で言ってるんですか。」
『あ、えっと…ご、ごめん。変な事言って。』
エルの反応に思わず俯く。
やっぱ、引かれたよね…。
「いいですよ。」
『……へ?』
「私で良ければ。」
『……え!?!?』
う、嘘でしょ…。
こんなあっさり…?