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Bitter Sweet【DEATHNOTE】【L】

第1章 *アメリカ留学〜出逢い〜*


#02

講義が終わり外に出る。
あんなに流暢な英語が話せて、頭が良くて首席だなんて…私とは大違い。
憧れちゃうな。

しかも、自分が凄い事を鼻にかけていないあの態度。


『エルかぁ…かっこいいな。』
ぽつりと呟く。


「どうも。」
『きゃ!?』
突然後ろから声が聞こえ心臓が飛び跳ねる。

『えっ…エルさん!?何で…』
な、何でエルがここに!?
ていうか、本当に日本語喋れるんだ…。

エルが黒目がちな目で私をジッと見つめてくる。
ドキドキ心臓が高鳴った。

「さっきあなたが食べていたお菓子…新作ですか?」
『…へ?』

…お菓子?

「ほら、講義の前に友達にあげていたじゃないですか…。もし宜しければ一つ頂けますか?」
『あ、えっと…はい。どうぞ。』

いきなり話しかけてきたと思えば…。
この人…本当に変わってる。

お菓子の袋を差し出すと、変な摘み方をしてジーッとそれを見つめるエル。
『あの、甘いもの好きなんですか?』
「はい。」

これは…もしかして接点を持つ絶好のチャンスでは!?

『わ、私も大好きです!!』
「…そうですか。あ、そうだ。
もし良ければ、近くに美味しいケーキ屋があるんですが食べに行きませんか。」

ええっ!?
これって…これってデートの誘い?
まあ、この人が恋愛に興味あるとは思えないから、何にも考えてないとは思うけど…。
『行きます!!』
「分かりました。今からでいいでしょうか。」
『は、はい!』
エルと友達になれるかもしれない。
そう考えると嬉しくて仕方なかった。
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