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Bitter Sweet【DEATHNOTE】【L】

第11章 非日常と日常







エルと結婚する事になったとは言え
キラ事件が落ち着くまで表向きは誰にも言えない


両親にすら
私とエルは恋人だと言っている。


それに私自身、まだまだエルに似合う女になる為に修行中だ。


「さん、少し休んだ方が宜しいのでは?」
『!…ありがとうございます。もう少しやります。』


午前1時。
今日はエルが帰ってこない日でワタリさんが様子を見に来てくれた。
勉強は楽しくて、エルがいない日はほぼずっと机に向かっていた。
大学院にアプライする為の試験もあるし、休んでる暇はない。


今日は大学の研究資料をまとめていた。


「エルからの差し入れです。」
そう言ってワタリさんが温かい紅茶をカップに注いでくれた。
私が好きなメーカーのチョコレートを添えて。


『(エル…っ)』


会いたい…。


そんな考えに至ってしまう自分に、思わず溜息をつく。


『私は私のことに集中しなきゃですね、ワタリさん』


「さんは充分努力なさっています。大学でも成績はトップ。
最近は音楽にも打ち込んでいらっしゃいますね。」


『え…何で知って…』


「エルから聞きました。エルはどんな時も、さんの事を気にしていますよ。」


その言葉に胸が高鳴る。


エル…本当に大切にしてくれてるんだな。


『最近帰ってないけど…エルは元気?』


ケータイもなかなか使えない状況みたい。


「…はい。元気にやっていますよ。」


早くエルと安心して過ごせる日を夢見て
今は自分の事に集中する。















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