Bitter Sweet【DEATHNOTE】【L】
第10章 誓い
__ギィ
「、来てくれてありがとうございます。」
『!?…え、エル?』
あのいつも同じ服のエルが、真っ白なタキシードに身を包んで、聖壇の前に立っていた。
あまりにもかっこよくて見惚れてしまう。
「ドレス姿も…とても素敵ですね」
『あ、ありがとう…エルもすごく、かっこいい』
エルは頭を掻きながら「落ち着かないですが、が好きなら良かった。」と照れている。
エルは私のところまで歩み寄ってくると、
「行きましょう。」と微笑んだ。
エルの腕に手を添え、二人でヴァージンロードを歩いた。聖壇前に着くと、エルが足を止め私の方を見つめる。
「…本当に綺麗だ。」
『ありがと』
胸が一杯で涙が溢れそうになる。
エルがヴェールをそっと後ろに回す。
そして膝をつき、小さな箱を差し出した。
「、私と結婚してください。」
エルが箱を開けると、見た事ないほど大きな赤いダイヤモンドの指輪が光っていた。
「世界で最も希少価値が高いレッドダイヤモンドの指輪です。"貴やかな慈愛に満ちた想い"という意味を持っています」
『素敵…過ぎる』
「返事を聞かせて下さい。」
そんなの
『はい』
答えは決まってる。
エルが私の左手をとり、指輪を薬指にはめた。
きらりと輝く指輪。
大好きな人との誓い。
人生で一番幸せな瞬間だった。
エルが私の手を取り
手の甲にそっと
愛しそうにキスをした。
その仕草一つ一つに、見惚れてしまった。
エルが立ち上がり、私の腰に手を添える。
エルの顔が近づいてきて
ゆっくり目を閉じた。
唇が重なる。
まるで時が止まったみたいだった。
唇が離れ、エルが微笑む。
『きゃ!?』
エルが私をお姫様抱っこした。
「軽いです」
『ふふ…』
額をくっつけ、何度何度も小さくキスをした。
『ねえ…エル』
「?」
『私、エルに言わなきゃいけない事があるの』
「何ですか…?」
低い声で優しく問いかけるエル。
『この事件が落ち着いたら、エルと家族を作りたいの。』
「!…」
『赤ちゃん、二人くらい欲しいなぁ』
エルが私の唇にキスをした。
愛しそうに私の頬に触れる。
「勿論です。私の前に現れてくれて…本当にありがとうございます。」
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