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Bitter Sweet【DEATHNOTE】【L】

第7章 本音






「…顔を見せてください。」

エルが穏やかな声でそう言う。
顔を上げると、エルが私の頬にそっと触れて涙を拭ってくれた。

そして




___チュ





エルの顔が目の前にある。

『……っ』

突然の事に、それがキスだと気付くのに数秒かかった。
リップ音と共にゆっくり唇が離れる。

エルの唇の感触が残る。

「愛してます。世界中の誰よりも。」

『…エル……っ』

考える間も無く再び唇が重なる。

何度も何度も角度を変えてキスをされた。
唇にあたるエルの熱い吐息に頭がくらくらした。

『ん…っ』

エルの舌が口内に侵入してきた。
そのまま激しいキスになっていく。
立っているのがやっとの私の腰をエルが支えながらキスを続けた。


エルって…こんなに強引なキス、するんだ。
こんな表情するんだね…。

今日初めて知ったよ。

『!』
不意に軽々抱きあげられ、ベッドに連れていかれる。
そのままゆっくりベッドに寝かされた。

『エル……ん…っ』

エルは私の手を顔の横で固定して、何も言わずキスを続けた。

「ハァ……っ…」


何度も。
何度も。 
唇が重なる。

こんなに余裕が無さそうなエルは初めて見た。

胸が高鳴って、どうしようもなく切なくて涙がでそうになる。

キスしながら、エルが私の服の裾から手を滑らせる。

ぎゅっと目を閉じた。
エルの大きな手が遠慮がちに肌に触れてくる。

『あ…っ』
思わず声が漏れた時、
ふとエルが手を止めた。

『…?』
エルを見つめる。

「……もっとしたら、を好きで堪らなくなる。あなたから離れるのが怖くなってしまう。」

『エル…』

エルは切なそうだった。
今までそんな表情見せた事なかったのに。

涙が頬を伝う。

『じゃあ離れないで。これからも一緒に__』


言い終える前に、唇を塞がれる。
リップ音とともに唇が離れた。


「本当は……ずっとこうしたかった。」

『私も…っ、』

「今日だけは許して下さい。止められる気がしません。」

その言葉にゆっくり頷いた。






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