• テキストサイズ

Bitter Sweet【DEATHNOTE】【L】

第7章 本音


side








私を抱き締めるエルの手が震えているのに気付く。

『エル…?』

エルがゆっくり体を離す。

「、聞いてください」

エルは私から目を逸らして俯いている。

今日はいつにも増して夜景が綺麗で、月明かりに照らされたエルの横顔が凄く綺麗だった。

私はゆっくり頷いた。









「この仕事中に、私は死ぬかもしれません。」

『………。』

突然のその言葉に頭が真っ白になる。


『……あははっ、何言ってんの…?
変な冗談やめてよ…』

声が震える。

「……すみません。」

エルがこちらを見てくれない。

…本当なんだ。

『何で…?ねえ、何で?』

涙が頬を伝う。

「、あなたの事は何があっても守ると約束します。私が死んだ後もあなたの面倒を見る人は見つけてあります。…勿論私の事は気にせず素敵な恋もしてください。」

『嫌ッ!!』

エルにしがみついた。

『っ…ねえ、もう仕事なんてやめてどこか遠くに…そうだ、アメリカでまた一緒に暮らそうよ…お願い』

「…ごめんなさい。」

『謝らないで…っ!』

分かってる。
エルが一度決めた事を曲げない事。

でも

『エルがいなきゃ嫌…エルが死んだら私も死ぬ!』

「何言ってるんだ__っ!!!」

エルが私の肩を掴み、突然怒鳴った。
驚いてビクッとする。

エルが私に向かってこんなに声を荒げるのは初めてだった。

「…っ、大きな声を出してすみません。」

『やっとこっち見てくれたね、エル…』

「!…」

『お願い…っ…側にいて…』

エルの胸に頭をもたれ泣き噦る私。
きっとエルは困惑してる。

エルが私を抱き締めた。
今までない程にキツく。

暫くそのまま二人で抱き合った。
このまま時間が止まって欲しい…そう願った。


/ 42ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp