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Bitter Sweet【DEATHNOTE】【L】

第5章 二人





夜神君の件から数日。
エルが今まで以上に過保護になっているのを感じた。

仕事が終わるとすぐに私のところに来て
何も話さずただ私の手を握って隣にいることもあった。

今日は久しぶりに、このマンションに泊まるみたい。

『ねえエル、お願いがあるの。』

「はい。」



『今日一緒のベッドで寝ちゃだめ…?』

エルが私を見たまま固まった。

『あれ?おーい』

目の前で手をひらひら振る。

「あ…すみません。」

思わず笑ってしまった。

『駄目?』

いつもエルは私をベッドに寝かせ自分はソファーで仮眠をとる。
そして私が起きる頃には仕事を始めていた。
だから一緒に寝たことはない。

「本当に…いいんですか?」

『うん、ていうか私達一応付き合って半年以上経つよね…』

エルは唇を触りながら、「分かりました」と言った。

内心、めちゃくちゃ嬉しい!!

この日のために可愛い肌着まで用意するほどには…。

『さ、先にシャワー浴びてくるね!』

「………。」












先にシャワーを浴びてベッドでエルを待つ。



__ギィ



ドアが開く音がして心臓が飛び跳ねた。

エルがこちらに近づいてくる。

そして、ベッドに入ってきた。

まだ緊張してエルの方を見れない。

「…眠ってしまいましたか?」

エルの方を向いた

『起きてる…』

エルの顔がこんなに近い…

ドキドキする

「……。」

エルは何にも話さない。
大きな黒目がちな目で私を見つめてくる。

エルの胸に顔を埋めた。

『エル、好き…』

「…」

低い声で私の名前を呟き、エルが私の身体を包み込んだ。

エルの腕に抱き締められて、幸せで胸が一杯だった。

ふと、エルが私の頬に触れた。

心臓が破裂しそうなくらい、速く脈打つ。

親指でそっと
愛しそうに私の唇をなぞるエル。

エルの顔が近付いて来て
ゆっくり目を閉じた。
















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