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Bitter Sweet【DEATHNOTE】【L】

第3章 日本にて




『東大に首席で!?』
「はい。」


エルがセンター試験を受けたのは聞いてたけど
東大に満点合格したらしい。


駄目だ…やっぱ天才の思考回路が分からない。


『と、取り敢えず合格おめでとう…』
「ありがとうございます。是非キャンパスに遊びに来てください。」
『う、うん』


エルが大学生か。
まあ、お仕事の一環なんだろうけど…。


『ねえ、エル。今日は泊まっていくの?』
「…すみません、仕事があるので今日は泊まれません。」
『そっか…』


最近忙しそう。

寂しく無いと言ったら嘘になる。
でも、エルの仕事の邪魔はしたくない。



「そうだ、またのためにぬいぐるみを買ってきました。」
『えっ』
「が好きなピンク色ですよ」
『わぁ〜!ありがとう!』

エルがクマのぬいぐるみを私に差し出す。

『あれ!?このクマ、なんか口に咥えてない?』

「はい。お揃いのピンキーリングです。」

『え!?!?』


エルがそのピンキーリングをとり片膝をつく。
私の手を取ると、小指にピンキーリングをはめた。


そして



__チュ


『なっ…』


そっと手の甲にキスをされた。


耳までカァッと熱くなる。

「寂しい思いをさせてすみません。
このリングを見て、私を思い出してくれたら嬉しいです。」


エル、私の気持ち気付いてたんだ…。


『嬉しい…っ、本当にありがとうエル。』
「当然の事です。」



エルは完璧すぎる。
完璧で、どうしようもなくいじらしい。






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