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≪進撃の巨人≫ 蒼翼の天使 

第9章 微熱を帯びたお酒




さっきまで流ちょうに話していたエルドの
座っていた方向に顔を向けると
ドン!と隣にエルドが腰かけてくる。

「わ!!
びっくりした!」
とエルドの座る方向に体を向ける。


「フィン・・・・ほんと可愛い顔してる。」
とエルドの大きくて男らしい手が
フィンの頬に添えられる。

「エルドさんッ。
近いですよっ。」
とフィン顔を赤らめてそらす。

「・・・・しかもいい匂いする・・・・。」
とフィンの肩に顔をうずめる。

「・・・・ミケさんみたいなこと
言わないでくださいよ・・・・」
「ははっ。そうだな。」
ミケの真似してエルドが
ふんと鼻で笑って見せる。

エルドの顔が色っぽくて
フィンはさらに火照る。


「処女じゃなかったら、このまま抱くのに・・・。」
とつぶやいた。

「・・・・みんなして人の
処女話しないでください・・・。」
ほっといて・・・。
とフィンが消え入りそうな声でつぶやく。


「・・・・ミケ分担長が言うからつい・・・。」
エルドがそっとフィンの腰に触れる。

「こんなに可愛いのにもったいない。
でもお酒の勢いでフィンの処女を
もらうわけにはいかないな。」
と耳元で囁く。


「勝手にもらわないでください・・・・。」
とフィンは呟く。


フィンの心臓は
うるさく鼓動を刻んでいた。

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