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≪進撃の巨人≫ 蒼翼の天使 

第8章 理由と意地





「・・・・ごめんね。
フィンがかわいくてつい。」
モブリットはニコッと笑いかける。


フィンは、ぱたぱたと
火照った顔を手で仰ぎながら
「・・・・・ほんと。
染まっちゃうとこでした。」
とふざけて笑った。


「・・・・フィン。
あんまり煽らないで。」
真顔でつぶやくモブリット。


フィンは真剣な表情のモブリットに背を向けた。


「・・・・・多分、そろそろ来るから。
また今度、フィンのこと口説くからね。」
フィンはピクっと体を反応させて
俯いて顔に風を送り続けた。




しばらく沈黙が流れ



コンコンッ。
とドアを叩く音が部屋に響いた。

「ほらね。」
とモブリットが呟き、ドアを開けた。


ハンジと先ほどの金髪の女性が
部屋に入ってきた。


ハンジが口を開く
「お待たせ。フィンとモブリット。」
ニコッと含み笑いをする。


「あ、紹介するね。
フィン・フレイバン
さっき話した通り、リヴァイが調査兵団に勧誘中だ。」
とハンジがフィンに
手を向けながら金髪の女性に紹介する。


フィンは軽く会釈する。

金髪、短髪の女性はこちらに
冷静な視線を送ってくる。

同性でも見惚れてしまう、
中世的なカッコよさを放つ女性に
フィンは小さくかしこまる。


女性はゆっくりと近づいてくる
「ナナバだ。よろしく。」
差し出された手をフィンは握った。


ぐっとフィンの手が握られる。


「立体起動の腕前、今度見せてくれ。」
ナナバの顔からたくましい笑みがこぼれた。

フィンもぐっと力を込めて
固い握手を返す。
「はいッ!!」

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