第2章 淹れたての紅茶
フィンはリヴァイリヴァイリヴァイ‥…
脳内の記憶に検索をかける。
新聞の大見出しが頭に浮かび上がる。
「変革の一翼だ!」
狭い店内にフィンの声が響いた。
フィンはとっさに口に手を当てるがもう遅い。
思ったことをつい口走ってしまった。
ばつが悪そうにリヴァイを見つめると
リヴァイの眉間に深い深い溝が入っている。
不機嫌の極みのような睨みを利かせながらこちらを見てくる。
フィンは肩を小さく縮込める。
ハンジが肩を震わせて笑っている。
嬉しそうに腹を抱えながらハンジが
「リヴァイはもうすっかり有名人だね~!
新聞の大見出しを飾っただけあるね!」
と茶々をいれる。
リヴァイはハンジに首を斜めに傾げ表情をさらに険しさせて睨みを利かせる。
動じないハンジは楽しそうに笑って声を響かせる。
「すみません、つい。イメージと違って・・・・。」
とフィンはまずいと思い口をつぐむ。
「・・・・・・・・。」
黙ったまま睨んでくるリヴァイ。
沈黙がつらい・・・。
何かこの状況を打開できる策はないかと必死に頭を回転させる。
リヴァイの片手が持つ袋に目が止まる。
あッ!!そうだ!!
フィンはひらめいた!と思いと口を開いた。