第8章 理由と意地
「……後で返してやる。
お前が調査兵団に入るなら…な。」
リヴァイが単調とした口調で話す。
モブリットとハンジが
「えぇ!!いつそんな話になったの!!!」
と目を丸くして驚く。
「……あぁ?
俺が全責任を追う。
エルヴィンには起きたら
俺から話すつもりだ。」
文句あるのかと言わんばかりに
モブリットとハンジに腕組みしながら睨みつける。
ハンジがフィンに体を向け
そのまま抱きつく。
「歓迎するよ!フィン!!」
とハンジは声を弾ませながら言う。
モブリットは
「……ははっ」
と渇いた声で笑う。
フィンは
「……ありがとうございます。」
と2人に少しの笑顔を向けた。
コンコンッ_____
「失礼します。」
ドアを開けて一人の女性が入ってきた。
「ミケ分隊長がお呼びです。」
と金髪、短髪の女性が話す。
リヴァイが無言でソファーから立ち上がる。
ハンジ「分かったよ。」
と言いながらドアに向かって歩き出す。
ハンジの後をついて行こうとするモブリット。
「あぁ、モブリットはフィンに付いてて」
とモブリットの動きを静止させた。
リヴァイが眉間に深い皺を寄せ
モブリットを睨みつけている。
ハンジが
「こわい顔してないで行くよ」
っとリヴァイの肩を叩いて
リヴァイを連れて部屋を出て行った。