第8章 理由と意地
楽しそうにハンジが
「モブリットはフィンが
リヴァイに拷問されるって心配して
私を早く連れてきたかったみたいでね。
珍しく必死な顔してたよ。」
と話す。
モブリットが
「分隊長。ひどいです!!」
と顔を赤くして話す。
「ごめんごめん〜」
ハンジはおどけて話す。
「ミケはミケで、
『フィンの処女は俺が貰う』
って私に変な宣言してくるし」
またリヴァイの紅茶を咳き込むのが聞こえる。
先程より激しく咳き込んでいる。
モブリットは、
「え……フィンさん処女なんですか……」
と呟いた。
ハンジが
ほら、食いついた
とイタズラに笑って茶化す。
「だって……昨日あんなに色気を出てたから……意外です」
とどこか嬉しそうにモブリットが話す。
「立体機動装置つけると、
『堕天使』……なんだか強くなれるんです…」
とフィンは苦笑いする。
「……あ‥…あの‥…
私の立体機動装置は……?」
と顎に手を添えながらハンジを見る。